ミナミヌマエビと大変相性が良いのがメダカになる訳ですが、最近ではメダカについても色々な名称がついてきていて、本来は同じ種類のメダカなのですが、その色や形状が異なる状態になると流通している名称が全く変わってきます。
一番有名なのがヒメダカであり、宇宙に連れて行かれたメダカも黒メダカと呼ばれる本来、野生で生息しているメダカではなくて、突然変異してオレンジ色になったメダカの色を固定したヒメダカが選別されたのは印象的でした。
ダルマメダカはどこでも購入できるメジャーな存在?
それで、メダカの色だけではなくて、見た目の形状の違いからも新しい名称のメダカが誕生してきていて、その中にダルマメダカという、ちょっと変わった名前のメダカがいつの間にやら浸透してきています。
いつ頃、ダルマメダカというメダカが一般流通する様になったのかはよく知らないのですが、現在ではごく当たり前にペットショップやホームセンターなどでも売られていますので、珍しいものではなくて案外メジャーな扱いになってきている様です。
ダルマメダカの正体について。
一見して、ダルマメダカという名称だけを聞くと、新しい種類のメダカなのかと思うかもしれませんが、これは単純に普通のメダカの体が極端に短くなった個体を固定化したメダカであり、元々は普通のメダカの子孫になります。
また、ダルマという名称の通り、とても胴体が短くなっていて、金魚で言えば出目金のような形状になっていますので、頭からいきなり尻尾が生えているは言い過ぎですが、それくらい胴体部分が短くなっているのが特徴です。
ですから、基本的には普通のメダカと同じ種類ですから、特別な飼育方法はなくて、よくあるメダカの飼育方法と同じ飼育器具や環境で飼育も繁殖も簡単に行えるのですが、若干注意点が必要になってきます。
ダルマメダカと普通のメダカは同じ環境で飼育しないほうが良い?
ダルマメダカなんですけど、金魚のピンポンパールを見ればわかる通り、胴体が極端に短い魚の場合、泳ぐのがかなり下手な為、何をするにしてもワンテンポ遅くて息切れしそうな泳ぎ方をしています。
飼育者からすればその姿が愛らしいのですけど、肝心のダルマメダカの方はいつも真剣に泳いでいるのですが、どうしても他のメダカと比較すると何をやっても鈍感なので、同じ環境で飼育していると餌を殆ど食べれない状態になります。
メダカは他のメダカに餌を与える様な良心的な行動はしません。
メダカは他の魚に餌を分け与える様な行動は絶対にしませんので、自分の視界に入った餌は独占して食べようと試みる為、泳ぐのが下手なダルマメダカはどんどん餌を他のメダカに取られてしまいます。
ですから、ダルマメダカを安定して飼育、繁殖させる場合は、ダルマメダカ単独で飼育をしたほうが良くて、あとはミナミヌマエビとかヒメタニシなどを同居させるのは良いのですが、他の通常のメダカを同じ水槽に入れるのはやめたおいたほうが無難です。
ダルマメダカはそれだけで単独飼育が望ましいと言えます。
また、通常のメダカがいると、そのメダカと交尾をしてしまい、ダルマメダカでないメダカが生まれてくる可能性もありますので、あえてそれを狙っているのでないのであれば、やはり単独飼育が望ましいと言えます。
ダルマメダカは自分でも作り出すことができますので、極端に水温が高い夏場であるとか、冬場にヒーターで水槽の温度を40度くらいまであげて、全滅覚悟で高温状態で卵を孵化させれば、通常とは異なるメダカが誕生する可能性が高くなります。