ピンポンパールのようなメダカを増やすべき?|後編

長期間においてメダカの飼育や繁殖をしていると、偶然誕生する普通のメダカとは異なる特殊な形状や色をしたメダカが誕生することがあります。

その特殊個体が発生する確率が高くなる条件は、極端に夏場の時期が暑いことが大前提になっていて、その際に普段よりも多めに誕生してくる特殊な形状をしているメダカたちは基本的には短命で大きくなりません。

しかし、偶然の産物で色々な要件が重なり、通常のメダカと同じくらいの寿命を持って生まれてくる特殊な個体もいて、生物の進化論の如く他の個体とは明らかに異なる形状をしているのですが、遺伝子などがどうなっているのかまでは流石にわかりません。

別にDNA鑑定をしても良いのですが、それをするには特殊個体のメダカを殺さないといけなくなりますので、もったい無いですし、DNA鑑定自体相当なコストがかかる方法ですから、税金対策でも無い限りは普通はメダカに対して行うことは無いでしょう。

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ピンポンパールの様なメダカは残り1匹になりました。

 

一般的に、ダルマメダカとして流通しているメダカが奇形の特殊個体のメダカを固定化したものですから、ホームセンターなどで見てみればかなり変わった形状をしてるメダカであることが確認できます。

それらのダルマメダカとは異なり、金魚のピンポンパールのようなメダカが結構な個体数誕生したのが2年前の話であり、最近まではあまり気にすることなくそれらのメダカを飼育していたのですけど、最後の1匹になった時点で気にするようになりました。

2年くらい生きていますので、別に病気でピンポンパールの様な形状になっている訳ではなくて、生まれつきその様な形状をしていたメダカであり、ヒメダカと白メダカを掛け合わせた繁殖水槽で誕生したメダカの子孫です。

現在は、他の一般的な形状をした大きく成長したメダカたちと同じ水槽で泳いでいるのですが、泳ぎ方がぎこちないといいますか、ピンポンパールに近い様な泳ぎ方をしますから、餌を食べるのはダルマメダカ同様あまり得意ではありません。

結構レアな個体なのかもしれませんから、個体数がそれなりにいた時に、もう少し早く気にしておくべきだったのかな?と思っています。

 

 

一度も卵をぶら下げているのを見たことが無いのでオスなのか?

 

現時点で11月も後半に差し掛かっていますが、このピンポンパールの様なメダカは室内水槽にて飼育しているため、ヒーターが無い状態でもこの水槽では毎日水槽内の大きく成長したメダカたちが産卵を繰り返してます。

2年もののメダカですから、今年誕生したメダカ、去年誕生したメダカと比較しても一回り以上は大きな個体ばかりなのです。

11月といっても、室内水槽ではヒーター無し状態で水温25度前後をキープしていますし、照明の照射時間も濾過フィルターも問題無いのでメダカが産卵しない理由は無いのですね。

そこで、毎日水槽を確認しているのですが、このピンポンパールのメダカが卵をぶら下げているのは一度も見たことがありませんから、オスでは無いかと思うのですが、生殖能力があるのかどうかも分かりません。

一般的にメダカのオスとメスを判別する際にはヒレと体の形状ですぐに判別が可能になるのですが、ピンポンパールのようなメダカの場合はそれもあてになりませんし、体のの形状を見ても大変分かりにくい状態なのです。

特殊個体の整体というのはメダカに限らず、既存のセオリーが全く通用しないこともありますから、今後、ちょっと変わったメダカが誕生した際に役に立ちますから覚えておくと便利です。

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ピンポンパールの様なメダカを増やすべきなのか?

 

2年ほど前に偶然誕生したピンポンパールの様なメダカも現在は残り1匹になってしまっているので、今後繁殖をさせようかどうかでちょっと迷っているところです。

サテライトに隔離をしてペア状態にしてそこで産卵をさせれば、メダカですから毎日たくさんの卵が取れるのですから、メダカほど繁殖に適した生き物も滅多にありません。

現時点ではオスなのかメスなのか、3倍体のように繁殖能力を持っていない個体なのかがわかりませんから、色々と試行錯誤していく必要はあると思います。

寿命に関しても、メダカはナマズと違って10年、20年もは生きてくれませんから、残りもそれほど長く無いかもしれませんので、やるのであれば早い方が良いに越したこともありません。

今年は、ピンポンパール様なメダカは1匹も誕生していませんから、同じ繁殖水槽から誕生したメダカの子孫であっても、2年くらい前の猛暑の中で誕生した個体でないと今のピンポンパール様な形状にもならないかもしれません。

現時点では金魚の完成されたピンポンパールと比較すると、そこまで丸くは無いので劣って見えるかもしれませんど、一般的なメダカとは明らかに形状が違いますし、泳ぎかたが金魚のピンポンパールによく似ています。

 

 

アクアリウムに興味を持ってくれる人を増やせるのか?

 

このピンポンパール様なメダカの個体を増やして固定することによって、アクアリウムに興味を持ってくれる人が増えるのであれば、是非とも増やした方が良いのでしょうけど、現時点では保留といった感じでしょうか?

もし、同じ様な変わった形状をしたメダカが誕生すれば、早めにその様な個体のメダカだけを隔離してから、サテライトLなどで繁殖させていくのも良いかもしれません。

ちなみに、最初はヒメダカ、白メダカ、ヒメダカと白メダカの中間の色といったピンポンパール様なメダカが沢山いたのですが、現在残っているのは白メダカのピンポンパールタイプだけです。

今後どうするのかについては、もうしばらく考えてみたいと思います。

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