最近では野生のメダカの事を知らない人も多くて、メダカと言えばヒメダカをイメージする人が増えてきているような気がするのですが、メダカは本来は黒っぽい色をしていて、オレンジ色っぽいヒメダカとか、白い色の白メダカのような色ではありません。
ヒメダカや白メダカなども偶然野生の環境で誕生することはありますし、その偶然誕生した珍しい色のメダカを固定したメダカの子孫が白メダカ、ヒメダカになるわけで、自然界でも誕生しない訳ではないのでしょうけど、生存率は極端に低くなるはずです。
自然界においては、メダカはあらゆる水生生物から餌として認識されていて、そこで色が目立つ白いメダカ、オレンジ色のヒメダカなどは何処に行っても天敵から襲われやすくなりますので、どうしても自然界では生存率が低くなり黒いメダカしか残りません。
黒メダカを飼育繁殖していると白いメダカを生み出すことは出来る?
現在、ペットショップなどで流通している色々ないろのメダカやダルマメダカとして売られている胴体が極端に短いメダカ、これらは全て田んぼなどで見られる黒メダカから偶然誕生してきた個体になりますので、理論的には黒メダカがいれば生み出せます。
現実問題として、これまでに相当な数のメダカの繁殖をしてきていますが、純粋に黒メダカだけを飼育している水槽から、白メダカやヒメダカに該当するメダカが誕生したことは一度もありませんので、生まれてくる確率は相当低いものであると想像できます。
その為、確かに黒メダカの飼育をしていれば偶然に白メダカが誕生することはあるのでしょうけど、相当に低い確率になりますから、それで偶然の産物を待っているくらいなら、最初から白メダカを購入して繁殖をさせていったほうがてっとり早いと言えます。
いつになったら誕生するのかもわからない白メダカの為に、黒メダカだけを購入したり、田んぼで捕まえて育ててもよいのでしょうけど、確率の問題になりますので状況次第では10年経過しても全く結果が出ないなどもあり得ると思ったほうが無難です。
黒メダカと白メダカを同じ環境で飼育するのがお勧めです。
黒メダカから偶然白メダカが誕生するのを待ちつつ飼育と繁殖を行っていく場合、10年、20年かかっても結果が出ないことも普通にありえますので、そんな事をするくらいなら黒メダカの水槽に白メダカを入れて飼育をしていったほうが大変スムーズです。
黒メダカと白メダカを同じ環境で飼育しているとオスとメスの個体が極端に偏っていない限り、大抵は両方の色違いのメダカが産卵活動をしていきそこで両方の遺伝子を受け継いだメダカが誕生していきますので白メダカ、黒メダカ、ハーフなどが生まれます。
状況により、赤いメダカとか緑色のメダカ等も生まれてくるのかもしれませんが、そういった特殊な色をしているメダカが生まれてくる確率は相当低いですから、結局大量に繁殖を行いそれを長年に渡って行うしか色違いのメダカを生み出すことは出来ません。
偶然、アッサリと親と色が全く違うメダカを生み出すことも可能性的にはない訳ではありませんけど、その確率はパチンコのようにホールでインチキをして操作できるものではなくて、環境も影響あるのかもしれませんが偶然の産物でしかないのが現実です。