パイロットフィッシュにドジョウを使うことは出来るのか?

まったくの新規の状態で水槽を立ち上げた場合、まだ水が完成していない状態ですので確かに水槽内の水は綺麗に見えても実は魚やエビにとっては濾過が機能していない大変良くない環境になっていますから、最初に水を作る作業から始めないといけません。

その際にパイロットフィッシュ、いわゆる水先案内人と呼ばれている丈夫で価格が安いアカヒレやメダカのような魚を数匹使って、その魚を犠牲にしてもかまわないので、水槽内のろ過フィルターにバクテリアが発生する環境を1ヶ月程かけて作っていきます。

完全に新規の状態でろ過フィルターにバクテリアが付着するまでには、1ヶ月位の時間が必要になりますので、その間はパイロットフィッシュのみの飼育を行い、その他の魚やエビの飼育は我慢しないといけないのですが、ドジョウは使えるのでしょうか?

 

 

パイロットフィッシュにドジョウを使うことは出来るのか?

 

今回、パイロットフィッシュにドジョウは使えますか?、のご質問を頂いたのですが、ドジョウはあらゆる魚の中でも大変丈夫な魚であり、パイロットフィッシュとしても普通に利用できるのですが、入手が通年を通して安定していないのが欠点になります。

また、ドジョウはたしかに丈夫なんですが、慣れない環境に移動させた場合、ストレスで白点病になりやすいこともありますし、10cm位のジャンプをして脱走を試みる事も多いので、翌朝水槽を見たらフローリングの上で干物になっていることもあります。

その為、安定した環境でしたらドジョウも落ち着いて何度もジャンプを繰り返して脱走をしようとしませんし白点病にもならないのですが、立ち上げたばかりの水槽の場合はそのあたりの不安要素もありますから、水先案内人としては若干不安定ですね。

 

 

パイロットフィッシュの条件としては通年安く購入できる魚です。

 

ドジョウも夏場であればホームセンターで1匹100円位でよく売られているのですが、夏をすぎるとホームセンターからも撤去されてしまい、1匹600円以上のスジシマドジョウ等しか見られなくなることも多くて、パイロットフィッシュとしては不安定です。

ドジョウ自体は殆ど餌を与えなくても簡単には死なない魚ですから、大変丈夫ですけど、やはり通年安定して安くどこでも入手できる魚ではありませんので、パイロットフィッシュと言えば、メダカとアカヒレが圧倒的に需要が多いのが現状でしょうか?

また、パイロットフィッシュが必要になるのは本当に水槽立ち上げの1回だけですから、何度もパイロットフィッシュが必要になることはありませんし、一度立ち上げている水槽があるなら、その水槽を使って事前にろ過フィルターも立ち上げれます。

 

 

1回のみのパイロットフィッシュにドジョウを選ぶ人は殆どいない。

 

パイロットフィッシュが何回も必要になるのでしたら、話は別なのでしょうけど、通常は1回のみでその後はパイロットフィッシュを必要とすることがありませんから、そのために、態々ドジョウを選ぶ人は殆どおらず、メダカやアカヒレが圧倒的なのです。

メダカやアカヒレはドジョウのような強力なジャンプをすることもなく、脱走する心配もありませんし、サイズも小さくて水をあまり汚さない魚ですから、少しずつ水槽の水が汚れていく感じで、立ち上げ時のパイロットフィッシュとしては最適ですからね。

結論を言えば、ドジョウをパイロットフィッシュとして利用することは可能ですし、極論でいればアジアアロワナですからパイロットフィッシュとして利用可能な訳なのですが、現実問題としてはアカヒレやメダカのような小型の入手が容易な魚が理想ですね。