メダカの飼育水槽で飼育可能なコケ取りに強い魚を教えてくださいって質問をいただきましたので、そちらについて回答したいと思いますが、メダカなどの小さな魚の水槽でお勧めできるコケ取りに強い魚はオトシンクルスとオトシンネグロになります。
オトシンネグロとオトシンクルスは大きさも同じくらいで大変良く似ているため、ペットショップなどで間違えてしまう人も多いのですが、オトシンネグロが明るいスジシマドジョウのようなデザインであり、オトシンネグロはプレコっぽいデザインです。
どちらについても、飼育も繁殖も60㎝水槽であれば容易に行なえますので、半永久的に飼育と繁殖をすることが出来るのですが、メダカが卵や稚魚を襲って食べてしまいますので、オトシン系の魚が産卵を始めたら卵をサテライトに隔離しないといけません。
オトシンネグロとオトシンクルスはコケ取り能力が大変高い魚。
オトシンネグロとオトシンクルスは名前がよく似ていますし、動きも似たようなコミカルな動きをして口の吸盤で水槽のガラス面などに吸い付いていますので、どちらを選択しても殆ど見た目の違いでしかないのですが、オトシンネグロのほうが若干高価です。
これらは吸い付きナマズ、いわゆるプレコの小型バージョンのようなものですから、大きさも5㎝位まで成長するとそれ以上の大きさにならないので、メダカと喧嘩になってもダメージを与えることもありませんし、水を汚すことも殆どありません。
実際にはオトシンネグロやオトシンクルスがメダカと喧嘩をすることはなくて、タブレット状の餌を与えていると喧嘩をしているように見えることもあるのですが、実際には単に必死になって餌を食べているだけですので、それ程大した問題でもありません。
メダカやエビの水槽にオトシンネグロとオトシンクルスはお勧め。
オトシンネグロやオトシンクルスは成長しても5㎝位であり、メダカの稚魚を襲ったりエビの子供、いわゆる稚エビを襲って食べることはありませんので、これらを襲って食べてしまう魚以外はどのような魚とも組み合わせれますので特にお勧めになります。
また、繁殖活動をするには雨季と乾季を再現するくらいの水換えや環境の変化を与えないと中々産卵をしてくれないのですが、繁殖も比較的用意であり、サテライトLとブラインシュリンプがあれば、メダカの繁殖出来る人なら稚魚を育てることも出来ます。
特に欠点という欠点がなくて、コケを積極的に食べてくれるオトシンネグロやオトシンクルスを購入しなり理由はありませんので、必要であれば購入をお勧めするのですが、基本的にあまりの高温には強くないので水槽クーラーがあった方が安定します。
間違ってもコケ取り用にセルフィンプレコを購入してはいけません。
ホームセンター等にオトシンクルスやオトシンネグロを購入しにいくと、必ずその展示水槽の近くで、セルフィンプレコという見た目が似たような魚が格安で売られていて、若干オトシンネグロやオトシンクルスよりも大きいのでついつい購入してしまいます。
ただ、このセルフィンプレコというのはペットショップで売られているのは稚魚なのでとても小さいのですが、実はすぐに40㎝くらいに成長する大型のプレコであり、コケ取り能力は最強といえるのですが、メダカの水槽での飼育には全く向いていません。
セルフィンプレコは成長すると凶暴になり、水草などは吹き飛ばしますし、大量の餌が必要になることや、フンが凄まじいのでろ過フィルターがすぐに目詰まりをしてしまって、上部式かオーバーフローにしないと水槽の管理が大変になる事が良くあります。
メダカやエビを飼育している水槽でコケ取り能力が高い魚が必要であれば、オトシンネグロかオトシンクルスがお勧めで、それがいない場合はブロンズプレコまでならなんとか許容範囲であり、セルフィンプレコは間違っても購入しないようにして下さい。