ミナミヌマエビの飼育の場合、屋外飼育で完全放置でも勝手に繁殖をしてくれますので、何も考えなくても良いくらいなのですが、ミナミヌマエビよりも圧倒的に価格が高いレッドビーシュリンプの場合も同じように屋外飼育で繁殖は可能なのでしょうか?
レッドビーシュリンプのベースになっているビーシュリンプは、元々日本原産のエビではなくて香港原産らしいのですが、香港も夏場は気温と湿度が極端に高くなり、冬場は寒くなる結構過激な気候ですので、日本よりも結構環境は厳しいような気がします。
そのようなレッドビーシュリンプを安定して飼育繁殖させるためには、一般的には水温を25度前後にキープしながら一年中安定した環境を用意する必要がありますので、それ故に水槽クーラーと水槽用のヒーターが必須になる位、設備にコストが掛かります。
レッドビーシュリンプの屋外飼育と繁殖は限定的になります。
香港原産が本当であれば、香港にそのような水温が25度前後に一年中キープされている環境があるはずなんですがあまり聞いたことがないので香港の清流や沢等に詳しい人に確認をしないとなんとも言えないのですが、いささか疑問に感じる部分があります。
結論的にはレッドビーシュリンプは水温を25度前後にしないといけないのと、水温が28度を超えてしまうと大変危険な状態になること、その逆で水温が20度を下回ってしまうとこれも大変な状態になってしまうので、屋外飼育と繁殖は限定的になります。
レッドビーシュリンプを日本の環境にて単独の屋外飼育をした場合、爆発的に繁殖させることは確かにできるのですが、適用した時期は春と秋の限定的な季節だけになりますので、水温が35度を超えてしまう夏場とか水面が凍りつく冬場は難しいですね。
夏場や冬場でも死なないレッドビーシュリンプもいますが・・・。
レッドビーシュリンプでも一年中屋外で飼育させることが出来る個体がいることはいるんですけど、適温が25度前後と言われているこの結構敏感なエビを一年中屋外にて飼育するのはあまりお勧めが出来ませんし、確実に体力は奪われていると思われます。
以前、レッドビーシュリンプの屋外飼育をやっていたのですが、春とか秋にはかなりの数が増えていても、結局、最終的には全滅をしてしまいましたので、ミナミヌマエビのように屋外で完全な放置飼育をするのは難しいので室内飼育が基本になりますね。
レッドビーシュリンプの飼育と繁殖はいきなり初心者が初めてしまうと大抵は失敗してしまうのですが、ミナミヌマエビの飼育と繁殖に成功している人でしたら、何ら問題無行く飼育することが出来ますので、最初はミナミヌマエビの飼育をお勧めいたします。
ミナミヌマエビの飼育と繁殖を室内環境で安定して出来る状態であれば、後は水温を管理する水槽クーラーを購入すれば、レッドビーシュリンプも同様に飼育と繁殖をさせることが出来ますから、後は水槽クーラーを購入する決断が出来るかどうかになります。