最近は価格が下がってきており、1匹200円前後で当たり前のように購入できるようになったレッドビーシュリンプですが、それでもミナミヌマエビと比較すると価格は10倍以上の高価なエビであることに代わりはありませんので、出来れば死なせたくない。
そういった人が多いのですが、ある質問をいただきまして、ヨシノボリとレッドビーシュリンプを同じ水槽で飼育可能ですか?といった内容だったのですが、この質問は飼育する水槽や環境で大きく答えが変わるのでアレなんですけど、基本的には無理です。
その理由は、ヨシノボリがどのような餌を食べているのかを調べればすぐに分かるんですけど、ヨシノボリは生きた餌以外は殆ど食べることはなく、更にはエビが大好物のハゼの仲間である口が大きな魚であることを考えると、エビが餌になるのは当然の話。
レッドビーシュリンプとヨシノボリは同じ水槽で飼育可能?
ヨシノボリはナマズとは異なり、大きくて長いひげで獲物を探すのではなくて、大きな目を使って目視で餌を探す魚ですから、レッドビーシュリンプの目立つ紅白のボディーカラーでしたら、どこに隠れていても目立ちますから、簡単に餌として食べられます。
もちろん、ヨシノボリが入ってこれないようなシェルターを用意しておけば120cmクラスの大きな水槽でしたら、レッドビーシュリンプとミナミヌマエビを同じ水槽で飼育することも可能ですけど、60cm位の小型水槽の場合は先ず餌になってしまうエビです。
これを考えると、ヨシノボリはレッドビーシュリンプと同じ水槽で飼育するべきではなくて、メダカのように稚エビだけは積極的に食べるけど、親エビは食べないって訳ではなく、ヨシノボリは自分と同じ大きさの獲物ですら大きな口で噛み付いて食べます。
レッドビーシュリンプの飼育水槽ならヨシノボリにも快適。
意外に知らない人も多いのですが、ヨシノボリは綺麗で冷たい水を好む魚ですから、金魚などを飼育している水槽に放り込むと、翌日には死んでいたってのもよく聞く話ですし、水温も出来れば25度以下にしておいたほうが状態が良くなる日本の淡水魚です。
日本原産の魚なのに高温に弱い?って話を聞くと疑問に感じる人もいるんですけど、ヨシノボリはヤマメやイワナが生息する沢等から、ちょっと下流の水が冷たくて綺麗な場所を好んで生息しており、加工のハゼなどがいる汽水域には適合しない魚になります。
そのため、夏場には水槽クーラーが必須になり、冬場はヒーターで25度に設定していて、強力なろ過フィルターで常に水を綺麗にしているレッドビーシュリンプの飼育水槽でしたら、実はヨシノボリを快適に飼育することが出来るのも事実なので考えます。
レッドビーシュリンプの飼育水槽でヨシノボリも飼育。
せっかく、コストがかかるレッドビーシュリンプの飼育水槽をお持ちであり、更にはコミカルで可愛い動きをするヨシノボリの飼育もしたい場合、水槽を追加するのが一番確実ですし、120cmクラスの大型水槽なら、レイアウト次第で同居も可能ですが・・。
それでも120cm以上の大型水槽でもヨシノボリにレッドビーシュリンプが襲われて食べられてしまう状況は確実に発生しますし、レイアウトを間違うとレッドビーシュリンプが全滅してしまうかもしれませんので、60cm水槽でも確実に飼育をする環境を提案。
その環境というのが、サテライトLを常時水槽に取り付けて、そのサテライトLの中でヨシノボリを飼育する方法であり、私はこの方法でヨシノボリの飼育をしたりしていますが、単独飼育ならストレス無く飼育できていますので、お勧めの飼育方法です。
ただし、サテライトLの中に2匹以上のヨシノボリを入れてしまうと、共食いをしてしまう可能性が大変高くなりますので、1匹単位での単独飼育がお勧めになりますし、この狭い環境で複数のヨシノボリを飼育するのはスペース上厳しいのでご注意ください。