ミナミヌマエビの飼育と繁殖に慣れてきた飼育者が、次にチャレンジする個体として最適なのが、価格が高いことで有名なレッドビーシュリンプになる訳ですが、ミナミヌマエビの飼育設備がそのまま使えると言っても、異なる部分が若干あります。
現在はレッドビーシュリンプの価格もかつてよりは大きく落ち着いていて、現在は1匹100円から200円くらいが相場になっていますので、専門店で1匹1000円を超えるような個体に関心があってもいきなり手を出すのはやめておきましょう。
水あわせで全滅すると精神的ダメージも大きいレッドビーシュリンプ。
特に最初の水あわせに失敗してしまうと、せっかく購入したレッドビーシュリンプを全滅させてしまう恐れもありますし、価格もミナミヌマエビとは比較にならないくらい高額ですから、基本的な水あわせで失敗するのはとてももったいない話です。
水あわせについては、それについて簡単に説明しているページがありますので、そちらをご覧いただければ良いのですが、水あわせが完了したのち、当然通常の飼育の流れになる訳ですが、ここでもスドーのサテライトは大活躍なのです。
ミナミヌマエビは国産でレッドビーシュリンプは外来産のエビ。
それで、水あわせが無事に終わると、当然次は通常の飼育になる訳なのですが、ここでミナミヌマエビとレッドビーシュリンプの大きな違いを理解しておかないと、その時点では良くても、ある時期を持ってして絶滅の危機が発生する恐れがあります。
ですから、根本的なレッドビーシュリンプとミナミヌマエビの飼育水の違い、その中でも適切な水温の違いについて事前に理解しておく必要があると言えますが、それほど難しい話でもありません。
ミナミヌマエビの場合でしたら、完全に日本原産のエビになりますので、日本の過酷な春夏秋冬の水温の違いなどにも耐えることができるようになっていますし、そうでなければ日本の自然環境にて生息している理由もありません。
日本の自然界で繁殖しているレッドビーシュリンプは見たことがない?
しかし、レッドビーシュリンプは元々日本に生息していないエビですし、人が長期間において作り出したエビのようなものですから、日本の自然環境には全く適しておらず、自然界で繁殖することもありません。
実際に、日本のどこかでレッドビーシュリンプが自然に帰化して繁殖をしていると言った話は一度も聞いたことがありませんが、もし、そのような場所があれば、こっそりと教えて欲しいものですね。
例えば外来種であり、レッドビーシュリンプのタンクメイトして結構有名なピンクラムズホーンでしたら、外来の貝なので本来は日本の寒さには耐えれないはずなのですが、すでに自然界に帰化していたり、屋外水槽で年中繁殖をしている状態になっています。
残念ながら、レッドビーシュリンプは日本に帰化して特定外来生物に該当することは現時点ではありませんので、日本の気候の変化による水温の変化を、飼育者が飼育器具を使ってコントロールしないといけません。
それでは次回に続きます。