水槽に発生するコケを取ってくれる生物兵器と呼ばれている魚やエビ、貝の中でも最強に位置するのがセルフィンプレコになる訳ですが、このプレコは相当成長速度が早くて40㎝以上の大きさに成長する巨大なプレコなので普通の人では飼育が難しいです。
また、性格も大きくなるにつれて攻撃的になり、水槽内のレイアウトを破壊したり、他の魚に体当たりをしたり、ミナミヌマエビやメダカを襲うことはありませんけど、こんな大きな魚が暴れまわっていると、メダカやミナミヌマエビにもよくありません。
ホームセンターで安くて小さな稚魚が売られていることが多くて、それでついつい知らない人がセルフィンプレコを購入してしまう訳なんですけど、次第に水槽の中で大きく成長していくセルフィンプレコを見て、どうしようか?と困ってくる事になります。
その場合は、一体どうすればよいのでしょうか?
成長したセルフィンプレコは専門店で引取歓迎の魚になります。
ホームセンター等で格安で売られているセルフィンプレコが、あまりにも成長速度が早くて大きくなるので、水槽の中で飼育できなくなった場合、どうすればよいのかと言えば、この魚は専門店に行けば大歓迎で引き取ってくれることが多いので安心です。
ホームセンターで引き取ってくれるかどうかは微妙ですけど、大型の水槽を展示してアロワナとかピラルクー、淡水エイ等が泳いでいるようなアクアリウム専門店では、大きなセルフィンプレコの引取を相談すれば、大抵は快く引き取ってくれます。
その理由としては、大型魚の水槽になるとコケ掃除が大変なのですが、巨大なセルフィンプレコが数匹入れば、それだけで水槽の苔が綺麗に掃除されるためであり、大抵このたぐいの水槽はオーバーフローで巨大な水槽なので飼育するにも全く問題ありません。
セルフィンプレコ自体が元々、大型魚の水槽の同居人として飼育されることが多い魚ですし、大型魚の魚はセルフィンプレコ以外のコケ取り要員が水槽の中にいると普通に食べてしまいますので、食べられない大きさのセルフィンプレコは人気が高いのです。
セルフィンプレコを川に逃がすのだけ早めておきましょう。
セルフィンプレコはもともと、熱帯魚ですから日本の冬の環境で生存が出来ないと言われていたんですけど、沖縄などでは自然の河川で大繁殖をしているらしくて、成長したセルフィンプレコには殆ど天敵もいませんので、ドンドン増えていくことになります。
また、多摩川でもセルフィンプレコが繁殖をしていると聞いたことがあり、何でも多摩川では濾過された工場排水が沢山流れているので、それで水温が冬でも高くなっている場所があるらしくて、その付近にはセルフィンプレコが生息しているとのことです。
エンゼルフィッシュが多摩川で泳いでいるのは見たことがあるので、最初にそれを見てたいへん驚いたんですが、セルフィンプレコが繁殖している場所があるのであれば、釣ざおで釣り上げても良いのかもしれませんが、本来はそこにいてはいけない魚です。
多摩川はその付近に工場が大変多いので特別なのかもしれませんが、セルフィンプレコが大きくなりすぎて困ったからと言って、付近の川に放流するのだけは絶対にやめておき、川に放流するくらいなら殺処分をしないといけないと憶えておいて下さい。
セルフィンプレコを殺処分するのが可哀想であれば、手間暇は掛かるかもしれませんが、付近のアクアリウム専門店で等に出向いて大きな水槽で大型のアロワナやピラルクー等を展示しているお店に相談をして無料で引き取って頂くことをお勧めいたします。