インペリアルゼブラプレコの輸入が規制された理由|その1

今現在において、日本国内でワイルド個体の入手が大変難しくなっている魚といえば、インペリアルゼブラプレコがいちばん有名なのではないかと思いますが、こちらのちょっと変わったプレコをご存知で無い方はいらっしゃるでしょうか?

ワイルド個体というのは、現地の川や沼地で捕獲された天然物のインペリアルゼブラプレコのことであり、日本国内のブリーダーによって繁殖されたこととは違い、アマゾンのシングー川で漁師に捕獲された後に、空輸で日本に輸入されてきた個体になります。

 

 

驚くべきはその体のシマシマ模様のゼブラデザイン。

 

ちょっと日本語では発音がしにくいような、インペリアルゼブラプレコという長い名前から見て分かる通り、ゼブラ模様、いわゆるシマウマのような模様をしている自然界にこんな魚がいるのか?と最初は信じられなくなるような大変綺麗な模様をしています。

このインペリアルゼブラプレコなんですが、発見したのは確か有名な日本人の方であり、当時の様子がアクアライフという熱帯魚の専門誌に書かれていて、偶然見つけたこのプレコの価格は当時200万円くらいしたと書かれていたような記憶があります。

1匹200万円という当時の価格については、実際に見たわけではないので確定はできないのですが、大手の専門誌などにそのように書かれいたので、初めて発見された初期の頃に限っては、それくらいの価格で流通していたのかもしれません。

その後、シングー川にインペリアルゼブラプレコが生息をしていることが分かり、そのあまりに美しい幾何学的な模様をみた人たちが、こぞってこのプレコを求めるようになったため、現地のシングー川流域の漁師たちの生活を一変することになります。

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炭鉱で働いていた現地の人達はこぞってシングー川へ。

 

それまで、その存在すら知られていなかった、インペリアルゼブラプレコについて、その珍しい魚が外国で高く売れることを知った現地の人達、その人達に指示を出し買い付けをするバイヤー達等により、多くの人がインペリアルゼブラプレコの採取を行うことになります。

取れば取るほど高く売れるこのプレコ、値段もどんどん高くなっていき、それでも売れ続けるので、その結果、多くの現地の人達がインペリアルゼブラプレコの採取に拘るようになり、次第にその個体するが少なくなっていくのは当然の結果になります。

そうなれば、当然シングー川に生息しているインペリアルゼブラプレコの個体数がふえるよりも採取される数のほうが多くなり、結果的に人が入っていけるような場所にはインペリアルゼブラプレコがいなくなり、後は人が入っていけない場所のみでひっそりとインペリアルゼブラプレコは生息をすることになります。

しかし、人間が用意した最新の機材などが現地に持ち込まれたことにより、次第に本来は人が入っていけないような深い場所、急激な流れの場所でひっそりと暮らしていたインペリアルゼブラプレコたちにも最大の危機が訪れることになります。

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次回以降に続きます。