最近は深夜早朝に関して言えば、マイナスになることもありますから、全体的に気温がかなり寒くなってきており、布団の中に入っても寒くて朝布団から出たくない人も多くなっているかと思います。
人間がそれだけ寒いわけですから、屋外に設置された発泡スチロールや水槽やタライ、その中にある僅かな動かない水の中で生きているメダカやミナミヌマエビ、ドジョウやヒメタニシなどは更に過酷な状況で生きていることになります。
冬の屋外水槽は大変厳しい環境なのです。
日本の冬の自然は厳しいと言っても、自然の川とか沼地であれば、相当な量の水が流動しているため、この時期の急激な気温の変化にも緩やかな対応ができるのですけど、これが小さな水槽になると、それは一日の温度差だけでも大変な差が出てくることになります。
ただし、水槽の場合は自然界と比べて天敵が殆どいないため、それに関して言えば、生存率は高くなるのは間違いないんですけど、あまりに水の量が少ないことから、外気温度の変化による急激な水温の変化の問題だけは常に付きまとうのです。
その為、日本原産ではない魚やエビなどは、屋外で越冬をすることが出来ない個体が圧倒的に多くなり、それは別に生き物だけに限ったこととではありません。
浮草のサルビニア・ククラータをご存知でしょうか?
浮草であるサルビニア・ククラータは、メダカやエビの隠れ家になる根っこが長い水草であり、この水草が沢山浮かんでいると、ホテイアオイのようにメダカの稚魚の生存率も高くなる結構役に立つ水草です。
ただ、サルビニア・ククラータは東南アジアが原産の水草のため、日本の気候に完全にマッチしているわけではなくて、室内環境でも照明が強ければ何とか育てることは出来るのですが、しっかり育てる場合は夏場の屋外環境がベストになります。
そんな訳ですから、サルビニア・ククラータは日本の寒い冬に適合していないことが多く、屋外の水槽に浮かべていると、いつの間にか枯れてしまうこともあり、又書い直さないといけないな・・・となる訳です。
サルビニア・ククラータを屋外で越冬させる方法。
では、このサルビニア・ククラータをどうにかして屋外の水槽で越冬させる方法はないのか?、こういった話になった時、実際に私が行っている方法が、荒木田土を敷き詰めたガラス水槽に浮かべておく・・ただこれだけで枯れることなく越冬させています。
サルビニア・ククラータ自体も、ツヤとか張りも十分であり、水面を覆い尽くす状態で浮かんでいますので、全く枯れるとか弱っていると言った様子もなく、元気よく越冬できています。
ただ、サルビニア・ククラータも個体差があるかもしれませんので、私が長期間において育ててきいている間に、耐性がついた個体になったのか、元々サルビニア・ククラータがそういった種類なのかまでは分かりません・・・。
具体的な環境は、エーハイムの30cmハイタワー水槽、荒木田土6リットルくらい、ドジョウ数匹、ミナミヌマエビ多数、ヒメタニシ多数、メダカ少々・・・。これにサルビニア・ククラータを浮かべている状態です。