水槽の管理をしていると、必ず問題になるのがコケが発生することであり、どんなに濾過フィルターを強力にしても、必ずガラス面にはコケが発生してしまいますし、水質が安定しているほど発生しやすいコケも実は存在しています。
このコケ問題については、水槽の管理をしていく上で、避けては通れない話になりますので、必ず定期的に管理者がメンテナンスをするか、そもそもコケを放置しておくか、ある程度はエビなどに食べてもらうなどでみなさん日々の対応をしています。
それでも、完璧にコケをきれいにしたい場合は、管理者が定期的なメンテナンスをするしかありませんので、あとはどこまでコケの管理をするかになるでしょうか?
コケ取り最強の生き物はミナミヌマエビ?
水槽にコケが発生するのは避けられない問題として、そのコケを取る際に最強の生き物は何かと言えば、ミナミヌマエビでもなく、ヤマトヌマエビでもなく、ヒメタニシでもなく、もうダントツでセルフィンプレコになるのではないでしょうか?
これに関しては、プレコの種類はあまりにも多すぎるため、ひとによっては異論がある方もいるかもしれませんが、一般的に流通している生き物の中では、セルフィンプレコこそがまさに最強のコケ取り生物であると断言しても良いくらいだと考えます。
プレコ自体コケ取り専門の吸いつきナマズの仲間ですから、小さなオトシンネグロだって立派にコケをきれいにしてくれるのですけど、セルフィンプレコの場合は、その大きさが桁違いに大きいため、コケ取り能力もとても高いのです。
コケ取り最強でも飼育は難しいのがセルフィンプレコ。
コケ取り性能がとても高いセルフィンプレコは価格も意外に安くサイズもお手頃であり、大抵のホームセンターなどで気軽に販売されているため、だったら思わず水槽に入れようと思うかもしれませんが、実はこのプレコはかなり扱いが難しいのです。
確かに、ホームセンターで売られているような子供のセルフィンプレコでしたら、まだ扱いやすいのかもしれませんが、セルフィンプレコはかなり巨大になるプレコであり、60cm水槽でしたら単独飼育で盆栽飼育状態になるくらいなのです。
また、大量にコケを食べる分、糞の量も半端ではありませんから、エーハイム2213などの外部式濾過フィルターを使っている場合、あっという間に目詰まりをしてしまいますので、殆どの一般的な環境には向いていないのです。
セルフィンプレコは確かにコケ取り性能は最強だとは思うんですが、その性能が発揮されるのはアロワナなどの巨大魚が泳いでいるようなオーバーフロー、大型上部式濾過フィルターを備えた大型水槽くらいしか実際には活躍の場がないのが現状です。