日本には色々なエビが自然界に生息していますが、ヌマエビと呼ばれるエビはかなり限定されていて、大抵はミナミヌマエビかスジエビの事をさしますし、若干大型のヤマトヌマエビに関して言えば、あまりヌマエビとしては扱われていません。
その理由としては、ヤマトヌマエビは繁殖が容易ではないゾエアタイプのプランクトンを大量に産卵して、汽水域繁殖をするタイプのエビの為、閉鎖的な沼や池、水槽では繁殖自体ができないこともあり、繁殖できないエビはヌマエビから除外される感じです。
ヤマトヌマエビとミナミヌマエビは生息域が違う?
元々、ヤマトヌマエビとミナミヌマエビやスジエビは生息している地域が全く異なる為、ヤマトヌマエビは大きな河川で生息していて、ミナミヌマエビやスジエビは、沼や池、水路などで生息している感じであり、更にはスジエビは汽水域などでもよく見かけられます。
当然、適応能力が高いミナミヌマエビの場合、ヤマトヌマエビが生息している大きな河川でも普通に生息していますが、そん逆で、閉鎖された水路や沼地などでヤマトヌマエビが生息していることはまずありえませんので、繁殖方法の違いにより全然変わってきます。
ヌマエビを簡単に繁殖させるにはどうすれば?
一通り、ヌマエビの違いが分かってきた段階で、基本的にヌマエビとはミナミヌマエビの事を指すことが分かってきたかと思いますが、このヌマエビを繁殖、もしくは養殖させたい場合、どうすれば良いのか?と言った相談を受けました。
ヌマエビの場合、マグロやウナギの繁殖とは異なり、相当高度な技術や設備が必要になることがなくて、初期投資コストもほとんど必要ない為、最初に選択したエビの種類を間違えてヤマトヌマエビにしなければ、大抵は想像を超える個体数を繁殖させることができます。
逆に、間違えて見た目が大きいので、思わずヤマトヌマエビにしてしまった場合は、残念ながら抱卵はするのですが、いつまでたっても繁殖どころか稚エビすら1匹もいない状態になってしまいますので、注意が必要です。
ヌマエビを簡単に養殖するには広い水場と単独飼育だけでOKです。
その場合、簡単に繁殖や養殖をさせる方法はとても簡単であり、単純に屋外にできるだけ広い水が保管できる容器や水槽を用意して、その中に流木や水草などを沈めて、あとは繁殖させたいヌマエビの単独飼育をしておけば、放置していても夏場であれば爆発的に増やす事が可能です。
また、ザリガニの餌でも適当に与えておけば、さらに凄まじい勢いで繁殖していきますので、必要であれば餌を与えても良いですし、そのまま放置でも良いのですが、ヌマエビの屋外単独飼育をした場合、夏場はボウフラが大発生をすることになるので、それだけは要注意です。