ミナミヌマエビの飼育をするにあたって、一番大切なのが隠れ家になると考えている人も少なくありませんので、いろいろな隠れ家を水槽内に用意している人も多いのではないでしょうか?
もともと、自然界ではあらゆる天敵から餌として認識されているエビというのは、常に物陰に隠れて生きていかないとあっという間に襲われて餌になってしまいますので、とても警戒心が強い生き物なのです。
産卵時のみはミナミヌマエビも無防備になることが多い。
例外的に産卵をする際には抱卵の舞と言って、普段は見せない様な泳ぎ方をして、水槽中を駆け巡ることもありますけど、この時だけはエビも無防備になる様で、やはり子孫を残すことは他の何よりも重要視されていることが良く分かります。
ミナミヌマエビの隠れ家には何が良いの?と質問された場合、正直言ってどの様なものを隠れ家としても問題はありませんので、人工的なオブジェであったり、土管であったり、流木であったり、ウィローモスであったり、飼育者の好みで隠れ家を選ぶことになります。
ミナミヌマエビの単独飼育の場合は隠れ家は不要です。
ミナミヌマエビのみで単独飼育をしている場合でしたら、特に隠れ家必要というわけではありませんので、屋外飼育の場合は発泡スチロールに赤玉土でも入れておけば、赤玉土そのものが隠れ家になりますので特に問題もありません。
ただし、メダカなどの魚と同居させる場合は、やはり隠れ家があったほうがミナミヌマエビもより安心しますし、稚エビが生まれた際に全てをメダカに食べられてしまうこともなくなりますので、隠れ家は重要になります。
ウィローモスの塊があるだけでも稚エビの生存率は全然違います。
例えば、室内水槽にてメダカとミナミヌマエビを飼育している場合、ソイルだけを敷いていれば、その環境でミナミヌマエビが増えることは殆どありませんが、ウィローモスの塊を入れておけば、そこを稚エビが隠れ家として生き残ります。
ミナミヌマエビの場合、寿命はそれほど長くはありませんので、新しい個体が誕生しない環境が続くと、いつの間にやら水槽からミナミヌマエビがいなくなってしまいますから、世代交代の入れ替わりを含めても、隠れ家を用意しておいた方良いと言えます。
飼育者の好みでどの様なものでも隠れ家として利用できます。
ミナミヌマエビの場合、プレコなどとは異なりサイズも小さいですし小回りもききますので、飼育者が好みでどの様なものであっても隠れ家として利用できます。
ですから、より自然の環境を出したいのであれば流木やウィローモスなどを積極的に採用すれば良いですし、人工的なオブジェで天空の城ラピュタの様な雰囲気が好きなのであれば、人工的な水槽用のオブジェを使えば良い感じです。
注意点としては、ミナミヌマエビは薬品類には大変弱いので、プラモデルや本来水槽用として売られていないオブジェなどを水槽内に沈めると、翌日には全滅してしまうこともありますので、薬品や洗剤、有害な物質がついていないかを確認しておきましょう。