3月も下旬になり比較的暖かくなってきた今日この頃ですが、先日の春分の日を境にしてそれまで水槽でじっとしていたメダカたちが活発的に水槽の中で活動しているのを目にすることになります。
2月頃であれば、まだまだ寒い時期ですから屋外水槽のメダカを見ると水槽の底でじっとして殆ど動かなかったり、物陰に隠れているメダカが殆どですから、あまり観賞が出来なくなっていたはずです。
ただ、寒い時期のメダカの行動を観察するにはちょうど良い訳ですから、暖かい時期と寒い時期のメダカの行動や習性などを調べたり勉強したりする人でしたら、大変便利な教材になることでしょう。
メダカは飼育が容易で繁殖も基本さえ覚えれば誰でもできますから、小学生くらいのお子さんの自由研究の題材にするのにもちょうど良いですからね。
3月末になって屋外水槽のメダカを見て気がつくことは?
そろそろ屋外水槽のメダカたちが活発に活動を始める時期になっている訳ですが、昨年誕生したメダカと、1年前、2年前、3年前以上に誕生したメダカを見比べると毎年大きな違いがあります。
その違いというのが、2年以上飼育している大きなメダカに限って、かなり痩せてしまっているということであり、昨年誕生したメダカはお腹もパンパンになっているのが確認できます。
2年以上経過しているメダカというのはそろそろ寿命を迎えるメダカが出てくる時期ですから、寿命を迎える前にはお腹がへっこんできてフラフラした泳ぎをしたり水底でじっとしていることが多くなります。
しかし、水槽内の全てのメダカが当時に寿命を迎える訳ではありませんし、全てのメダカが痩せてしまっているのは別に寿命ではなくて、単純に冬場の寒い時期にじっとしている機会が多かったのではないでしょうか?と思っています。
冬の寒い時期には大きなメダカほど物陰でじっとしています。
2年以上生きているメダカほど春到来の活発になる時期には痩せてしまっている理由については、冬の寒い時期になるべく動かずにじっとしていることが多いのが理由では?といった推測ができます。
自然界では冬場の寒い時期になるとメダカの身体能力も下がりますから、天敵により狙われやすい状況になり、餌となる微生物も少なくなるのでリスクとリターンを考えると、なるべく物陰でじっとしておいた方が良い訳です。
それとは反対に昨年誕生して成長過程にあるメダカは冬場でも活発的に活動していることが多く、その理由は体が小さいのでじっとしていると逆に体力が持たないことや、物陰に隠れて過ごす知識や経験がないのかもしれません。
メダカにどれだけの知能があるのかは分かりませんが、少なくとも飼育者をみればすり寄ってくるくらいの知能はあるみたいですから、何らかの学習能力もあるのではないかと思います。
春になると大きなメダカほど痩せているので多めに餌を与えます。
1月や2月頃でしたら、大きなメダカは餌を与えても殆ど食べることなく水槽の底でじっとしていたことが多かったんですけど、3月になるとその状況は一変するようです。
水槽に餌を投入するとやせ細ってしまった体で水面に上がってきて餌を一気に食べるようになりますから、よほどお腹が空いていたのかどうか知りませんけど、一瞬で餌がなくなるくらいの食欲です。
大きなメダカは産卵する卵の数も大変多いですから、3月末から4月にかけてこれまで痩せてしまった体を元の体に戻しつつ、5月からの産卵ラッシュに備えるためにも、他の昨年生まれたまだ成長過程にあるメダカよりも多めに餌を与えた方が良いようです。
大きくなっても4cm程度の小さなメダカですけど、それでもあまり餌も食べずに水槽でなるべくじっとして冬を過ごすことができる訳ですから、小さいながらも厳しい自然界で生き抜く術を自然に身につけている凄い生き物なのです。
まだメダカの飼育をしていない人は、基本さえ分かれば本当に飼育も繁殖も簡単で半年もすれば増えすぎて困ってしまうくらいですから、ぜひ、メダカの飼育を始めてみてください。