冬になり寒くなるほど元気になるドジョウの正体|アジメドジョウ

日本では11月から3月くらいの寒い時期になると、室内水槽にはヒーターを設置する事がほぼ標準になっており、熱帯魚は当然としてもメダカやミナミヌマエビ、金魚等を飼育している水槽の場合でもヒーターを設置する人が多いのです。

熱帯魚の場合は水温が一定以下の温度になった場合、そのまま放置しておくと全滅してしまいますから必ずヒーターの設置が必要になるのですが、冬の時期になると日本原産の魚の飼育でもヒーターをつけたおいた方が快適な飼育が可能です。

しかし、一年を通して四季がある日本では、冬場であってもヒーターが必要ないどころか、冬場の常温が適正温度であり、逆にヒーターをつけると飼育ができないちょっと変わったドジョウがいるのをご存知でしょうか?

 

 

夏は見ないのに冬になると突然ショップで売られるドジョウの正体。

 

ペットショップに行けば、一年中商品としてドジョウを扱っているショップが殆どですし、ネットショップでも日本原産の魚である日本の気候で簡単に育てることができるドジョウは一年中取り扱われているのですが、一種類だけ例外的なドジョウがいます。

そのドジョウの名前はアジメドジョウと言うドジョウであり、夏場には殆ど売られていないのですが、冬の時期になるとなぜか突然ペットショップで扱われているといった不思議なドジョウなのですね。

ただ、あまり目立たないので、結構マイナーと言いますか、知らない人が見れば普通のシマドジョウ特別がつきにくいこともあり、知名度はかなり低いドジョウと言えます。

このアジメドジョウは、実は清流でしか生きられない稀に見る珍しいドジョウの為、普通のドジョウのように田んぼやその辺の川では生存することができず、イワナとかアマゴがいるような綺麗で冷たい川の上流でなければダメなのです。

ですから、水槽で飼育しようと思っても普通のドジョウの感覚で飼育をしているとあっという間に死んでしまいますし、冷たい水の維持と合わせて強力なろ過フィルターも必要になりますから、メダカやミナミヌマエビと同じ環境で飼育するのあまり適していません。

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寒い冬でもヒーター無しで安定して飼育ができるアジメドジョウ。

 

一般的なマドジョウとかシマドジョウに関しては、日本の環境であればどこでも生きていけるドジョウですし、ドジョウ自体が相当生命力が強い魚ですから普通に飼育をしていれば死んでしまう事はまずありません。

逆に言えば、普通のドジョウが死んでしまうような環境というのは、他の生き物では生きられない位相当な劣悪な環境であると言えますので、急いでその飼育環境を見直す必要があります。

冬場の時期になるとドジョウというのは冬眠をするといいますか、土の中に潜って暖かくなるまでそこでじっとしていることが多く、これは室内環境で飼育をしている際でも同様で潜る場所がない場合でも殆ど動かなくなってしまうことがあります。

別に病気で動かないとかではなくて、ドジョウは極端に寒くなる時期には活動をしなくなり、土の中でじっとしている魚であるといった認識を持っておくと大丈夫です。

アジメドジョウに関しては、冬場になるとペットショップなどで扱われていますから、その際に普通のドジョウの感覚で購入する人も多いのですけど、実は大変飼育難易度が高いドジョウになります。

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日本の清流で生息している魚の水槽飼育は大変飼育難易度が高い。

 

日本の清流で生息している魚で飼育が容易な種類などはいませんから、アマゴとかイワナを自宅で飼育するのと同じくらいの飼育難易度であると思っておけば良くて、それらと同じく冬場は良くても春から夏にかけて落としてしまう人が多いのです。

イワナとかアマゴの飼育をしたことがある方であればご存知でしょうけど、相当冷たい水、強い水流、強力なろ過フィルターが必ず必要になりますので、その辺の熱帯魚よりもはるかに飼育難易度が高い魚になるのです。

このアジメドジョウを飼育する場合は冬場でもヒーターは全く必要ないですし、逆にヒーターをつけてしまうと安定して育てる事は出来ませんから、本当の例外中の例外に該当する変わったドジョウになります。

寒くなるこの時期だから、飼育難易度が下がるアジメドジョウを飼育してみてはいかがでしょうか?

アマゴやイワナを飼育するような巨大な水槽は必要ありませんので、清流に生息している日本の魚としては、多分一番お手軽に飼育ができる魚なのですが、冬が終わって夏になると水温管理が大変難しくなるので注意が必要です。

多分、殆どの方が水温15度前後の環境を用意できない夏場で落としてしまうと思われますが、研究も兼ねてのチャレンジならそれも無駄にはなりません。