アクアリウムにおいて、初めて水槽を立ち上げる際には、必ずパイロットフィッシュと呼ばれている水先案内人を用意して、パイロットフィッシュを犠牲にすること前提に水槽内にバクテリアを発生させて、ろ過フィルターが正しく稼働するようにします。
パイロットフィッシュはそれ自体が犠牲になること前提で水槽に投入することになりますから、最初から高価な魚やエビを飼育してはいけないと呼ばれるのはこの為であり、パイロットフィッシュは死んでしまって当然の環境で育てることになるからです。
いきなり、高価なディスカスとかアルタムエンゼルなどの魚を購入してしまうと、それらの魚をパイロットフィッシュとして育てることになりますから、生存率はほぼ0%に近い確率になる為、最初はメダカやアカヒレを購入して育てていくのがセオリーです。
メダカはご存じの方が多いと思いますので、説明は必要無いでしょうけどアカヒレについてはメダカよりちょっとサイズが大きくて、メダカよりも更に生命力が強い魚であり、パイロットフィッシュとしてはアカヒレが最も多く使われることが多いです。
ドジョウをパイロットフィッシュとして利用することは出来るのか?
生命力が強い魚といえばドジョウがほぼ最強の立ち位置に存在していると思いますし、ドジョウの生命力は半端ではありませんので、パイロットフィッシュとして使えそうなんですけど、実際にドジョウをパイロットフィッシュにしている人はあまりいません。
ドジョウをパイロットフィッシュとして使うことは問題ありませんし、ドジョウにかぎらずどのような魚でもパイロットフィッシュとして使うことが出来るのですが、やはりパイロットフィッシュは小型のメダカや赤いヒレのほうが良さそうな雰囲気です。
ドジョウは普段はたいへん強い魚なんですけど、以外にストレスに弱い面もあり、パイロットフィッシュとして使用すると、環境に恐れて水槽からジャンプをして脱走を図って干物になってしまったり、全身が白点病になって弱ってしまうことも良くあります。
結論としてはドジョウもアロワナもパイロットフィッシュとして利用することは出来ますけど、最初は小型で丈夫なメダカやアカヒレを数匹飼育する状態にしておくのが良くて、それが難しいようならドジョウを使うことを検討するのは十分有りですね。
パイロットフィッシュの王道はアカヒレとメダカになるでしょう。
ドジョウをパイロットフィッシュとして使うことには全く問題がありませんが、状況により全身が白点病だらけになってしまうドジョウの姿を見るのは可哀想ですし、白点病にならない場合もありますけど、やってみないと分からないので何とも言えません。
興味があればドジョウでも全然パイロットフィッシュとしては利用できますので、1匹100円でホームセンターで売られている時期なら2匹ほど購入してパイロットフィッシュとして使えば、その高い生命力を発揮して、落ちることなく飼育も可能です。
ドジョウをパイロットフィッシュとして使う際の注意点としては、やはり環境が変わってしまった際には落ち着きがなくなる魚なので、ジャンプを繰り返して脱走してしまう可能性が高いことですから、その点にだけは注意しておいた方が無難といえますね。
興味がある方はドジョウをパイロットフィッシュとして使ってみて、水槽を立ち上げてみると良いのでしょうけど、飼育難易度が大変高い、アジメドジョウだけはパイロットフィッシュとして利用しないほうが無難といえますので、マドジョウを買いましょう。