熱帯魚専門店やホームセンターのアクアリウム専門店にいくと、沢山の水槽が並んでいてその中にエンゼルフィッシュやレッドビーシュリンプが展示されながら販売されているんですけど、圧倒的な水槽の数をみて、流石はプロの専門店だと納得できますね。
個人レベルでは絶対に真似ができないレベルの水槽が展示されていて、淡水から海水まで幅広い魚やエビが売られていますし、展示用の大きなレイアウトされた水草水槽も大抵は置かれていて、アロワナが泳いでいる水槽が設置されているショップもあります。
専門店は魚やエビを売って利益を出している専門業者ですから、数多くの水槽が並んでいても何ら不思議ではありませんし、できるだけ高く売れる魚の場合はコストの掛かる水槽で展示販売を行い、ミナミヌマエビ等は結構適当な見えにくい水槽で売られます。
熱帯魚専門店の高い位置で見られる水だけ水槽の謎。
熱帯魚専門店の店内を見ていると、沢山の水槽がマンションように上に積み上げれていて、三段、四段と言った感じで、巨大なマンションのように並んだ水槽がびっしりと確認できるのですが、そこで、一番上を見るとなんかちょっと変わった水槽があります。
何が変わっているかと言えば、一番上に置かれている水槽の中には水しか入っておらず、魚やエビも全く確認できない状態であり、なんでこんな水しかはいっていない水槽が熱帯魚専門店に置かれているのかと疑問に思う人がいらっしゃるかと思います。
私も子供の頃に熱帯魚専門店によくいっていたんですが、淡水エイとかピラニアとかデンキナマズとか、そういったマニアックな人が好む熱帯魚を積極的に扱っていたお店があり子供ながらに見入っていたんですけど、何故か必ず水しかない水槽がありました。
また、その水しかはいっていない水槽は必ず一番上の段に置かれていて、小学生の低い身長からすれば、もの凄い高い位置にあるこの不思議な水槽を見て、いつも気になっていたんですけど、その水槽の正体が分かるのはそれからかなり後の話になります。
水しかはいっていない水槽は水換え用の大量の水になります。
アクアリウム経験者でそれを知っている人が見れば、すぐに何であるか分かるこの不思議な水槽については、実は水換え用として使うための大量の水であり、熱帯魚専門店に並んでいる沢山の水槽を見れば分かる通り定期的な水換えの量も半端はありません。
大規模な専門店では水槽同士に穴を開けてすべての水を一括して循環させているオーバーフローで管理をしている専門店もありますが、水槽内に展示している魚やエビ全てを一元管理できる訳でもないので、大抵は個別に管理が必要な水槽が沢山あります。
その際に、水換え用の水槽として一定期間エアレーションをしてカルキも飛ばしてなじました水道水であれば、普通に浄水器を通しただけけの水よりも全然安定していますから、プロの熱帯魚専門店は、商品である魚やエビに特に優しい方法で水換えをします。
また、一番上の段は普段は日本人の身長では殆どの人が見えない場所になりますから、いわゆるデッドスペースになっていますし、更には水換えの時は水換え用の水は上から下に下ろすほうが圧倒的に効率が良いので、水換え用の水の保管場所に最適なのです。
子供の頃には一体なんで魚がはいっていない水槽が水槽台の一番上に置かれているのだろうかと散々気になっていたものですが、実際には水換え用に大量の水を必要とする専門店では無くてはならない水槽であり、それだけ水換えは需要な作業になります。