一般的に日本の住宅というのは大型の水槽を設置するスペースなど存在しないことが殆どなので、普通のご家庭であれば60cm水槽を設置するときでさえ、その設置場所に困ってしまうものなのですが、日本の住宅事情は今後も改善は難しいといえます。
海外では国や地域にもよりますけど、5000万円もあれば豪邸が所有できたりするものですが、日本の場合、地方ならともかく東京の場合は5000万円だと土地すら購入できない状況にもなりかねませんし、地方で5000万円の家を建てると税金が大変です。
まあ、地方の場合は土地が安いですし、今なら過疎化も進んで土地の価格も暴落していますから、5000万円もあればそれなりの大きな家が建てれるのでしょうけど、海外ではそれらとは規模が異なるありえない豪邸が細かな法律はあるにしろ所有できます。
なぜ60cm水槽が最も普及をして売れているのか?
何にしても60cm水槽が日本で最も普及しているサイズである以上、これ以上の大きい水槽の設置は難しい環境が多いというわけですから、60cm水槽であれば何とか自宅内に設置できるご家庭が多いため、必然的に売れていることになります。
実際、60cm水槽であれば大抵は工夫をすれば自宅のどこかに設置できる事が多いですし、費用的な問題を考えても総合的にコストは低くなりますし、何より水量がある程度ありますので、飼育をする際にも安定度が小さな水槽とは全然違います。
更に皆さんが揃って長期間にわたって60cm水槽を購入してきた結果、それに関わる照明器具や濾過フィルターなども合わせて大量生産されて価格が下がりますから、売れる商品が益々売れているといった循環が発生してきます。
沢山売れるものほど製造コストと流通コストが下がって安くなる?
基本的に、60cm水槽より30cm水槽の方がどう見ても使っている素材が少ないため、感覚的には価格も安くなるように感じるのですけど、実際には30cm水槽と60cm水槽に大きな価格差があるわけではなくて、正直言って殆ど価格が変わらないことも普通です。
水槽の価格差が大きく出てくるのは60cm水槽と90cm水槽の違いからになる事が殆どであり、大抵の場合は90cm水槽からいきなり価格が高額になり、それ以上の120cm、150cm水槽になるとそれはお高い価格設定になっていくことになります。
その理由も明らかなんですけど、確かに90cm水槽はかなり大きいので使っている素材も多いですから価格が高くなるのは当然として、その大きさゆえにあまり売れていないため、60cm水槽のように不自然に安い金額で売られる事は殆どありません。
もし、日本の家庭にフィットする水槽のサイズが90cmだった場合、多くの人たちが90cm水槽ばかりを購入してきた世界があるのであれば、恐らくは90cm水槽やそれ用の飼育器具の価格は今の60cm水槽の価格と殆ど変わらない設定になっていたのかもしれません。