ドジョウを飼育している人ってあまり居ないと思いますし、何かしらの科学的な研究対象にしている人も居ないと思いますが、日本の田んぼでは昔からおなじみの魚であり、ホームセンター等に行くと、1匹100円くらいで販売されているのでお手頃な魚です。
このドジョウなんですが、これまで長期間渡って色々な水槽で飼育及び繁殖等をしてきています。それで気がついたことがあるんですけど、ドジョウを荒木田土等を敷き詰めた環境で飼育すれば狭い水槽の中でも問題なく飼育できるし、繁殖まで行えます。
しかし、ドジョウをベアタンクの水槽で飼育した場合、最初は問題ないんですが、数年後になると、複数のドジョウが居たはずなのに、最後には1匹だけが残ってしまうことも多く、ベアタンクの水槽だけでこの様な結果になっているようです。謎が多い魚?
ドジョウをベアタンクで飼育すると何故1匹になる?
ドジョウの飼育水槽には、ベアタンクでもミナミヌマエビやピンクラムズホーンを入れて飼育しています。タニシについては、屋外のベアタンクの水槽だと餌不足で餓死してしまうことが多く、放置水槽には向いていない為、ピンクラムズホーンにしています。
ピンクラムズホーンは日本の冬は越冬できないと言われているようですが、屋外の水槽で水面が凍りつくような状態になっても、普通に屋外の水槽で生きていますし、繁殖もしていて、世代交代をしながらドジョウのベアタンク水槽で普通に生きています。
ミナミヌマエビも同様に、ドジョウに襲われることもなく、ドジョウのベアタンク水槽に浮かべている、サルビニア・ククラータ等の浮草の根っこ周辺で生存、繁殖しているようでドジョウだけが1匹になり、他の生き物は繁殖をして個体数を保っていますね。
ベアタンク水槽だと隠れ家がないので喧嘩をしている?
ドジョウは自然界ではあらゆる天敵に襲われて食べられてしまう臆病な魚ですし、特に野鳥からは徹底的に餌として認識されていて、他の魚と比較すると野鳥に狙われて命を落とす個体数が圧倒的に多いのも特徴ですね。しかし、ドジョウ同士では温和です。
この温和なドジョウであっても、狭い特殊な環境の水槽の中で長期間飼育すれば、隠れる場所もなく、大きくて強い個体、弱い個体とはっきりと識別されるようになり、強い個体が優先的に餌を食べる状態が長期間継続すると、弱い個体が死ぬ感じでしょうか?
特にドジョウ同士がベアタンクの水槽で喧嘩をしているって見たことはありませんし、1年とか2年間位の短期間であれば、1匹だけ残って後は全滅ってこと無くて、あくまで長期的に5年以上とかそういった期間に渡って飼育をしていく場合、1匹になります。
屋外でドジョウを飼育するなら荒木田土がお勧め。
ドジョウを屋外の水槽で長期間に渡って、色々な環境で飼育してきましたが、やはり一番良いのが、荒木田土を厚めに敷き詰めた水槽で飼育することです。この場合、投げ込み式の濾過すら使えませんが、水質が安定してホテイアオイも超絶に元気になります。
荒木田土の特徴としては、室内水槽では使えないという最大の問題がありますが、屋外の水槽の場合は全く問題なく使えて、ドジョウは何あれば荒木田土の中に潜って生きますし、自然界の田んぼを水槽で再現できるので、水質も良くなり最高なんですが・・。
荒木田土のさらなる問題点としては、半年か1年に1回、完全にリセットをして新しい荒木田土に交換しないと駄目って事です。この作業が本当に大変で周辺もドブ化した荒木田土が飛び散って臭くて汚れますので、これが出来る人なら荒木田土が一番です。
ちなみに、屋外のベアタンクの水槽で、最初は5匹から10匹程度飼育していたドジョウが、5年後位経過した場合、1匹だけ残って他が全滅する件ですが、骨すら残っていないので、食料になっている可能性があります。ベアタンクでの長期飼育は??ですね。