ドジョウは日本の自然界に生息している魚であり、極めて生命力が強く、田んぼの水が干上がると地面の奥深くに潜っていき、また水が増えてる間でその場でじっと耐えることが出来まし、昔から栄養価の高い魚として知られており、よく食べられてました。
最近ではドジョウはマイナーな魚になってしまい、ドジョウをペットとして飼育している人も少なくなってきてしまい、ホームセンターのアクアリウムコーナーに行っても餌用として売られているドジョウを見ることも多くなってきましたが、結構可愛いです。
ドジョウの飼育も、もう10年以上やってきていますというか、世代交代を合わせると20年以上に渡って、ドジョウを飼育していますけど、普段はボケーッとした魚で、先日も、ドジョウの飼育をしている友人から、ドジョウが浮かんで死んでいるとの事。
ドジョウが逆さまになって浮かんでる!死んでる?
中国原産のドジョウは攻撃的で大型の個体が多く、メダカの水槽に入れると集団で襲ってメダカを食べてしまったり、エビを食べてしまうこともよくありますが、日本原産のドジョウはメダカを襲うこともなく、水槽の中でとぼけたような顔をしています。
まあ、絶対に日本原産のドジョウがメダカを襲わないって保証はありませんし、餌不足なので餌がなくなるとメダカを襲うこともあるのかもしれませんが、基本的にはメダカと同じ水槽で飼育することが出来る魚なので、友人もメダカの水槽で飼育しています。
そして、ある日、ドジョウが逆さまになって水槽に浮かんでいるとの連絡が入り、かなり慌てていたんですけど、これは、別に死んでいる訳ではなく、ドジョウはよく変わった行動を取りますので、遊んでいるというか、気分転換をしているような状態です。
水槽をコンコンと叩くと慌てて動き出すドジョウ!
ドジョウに限らず、魚は体全体で振動や音を感知しているので、本来は水槽を叩いていはいけないのですが、まあ、ドジョウが水槽で逆さまになって浮かんでいたり、ろ過フィルターのストレーナーに絡まって死んでいるような素振りでしたら、コンコンです。
すると、ドジョウはビクッとした表情をして慌てて水槽の底に潜って大慌てになりますので、別に死んでいる訳ではなく、単に遊んでいたというか、水槽の中は自然界のドジョウの生息範囲としてはあまりに狭すぎるので、水槽の中にいれば気分転換も必要。
びっくりしたドジョウは、慌てて水槽の中で高速で泳ぎまくり、その後、落ち着くので顔を見てみると、呼吸がバクバクして、如何にも慌てて逃げていたけど、体力が付きてその場で休んでいますって表情になるので、自然界だと餌になるってのが分かります。
ドジョウは狭い場所と隠れやすい場所が大好きです。
自然界で、ドジョウは大型のサギ等の鳥に襲われていつも餌になっていますし、山に行くとカワセミなどの小型の野鳥の餌になってしまっているんですが、水槽内でボケーッとしているドジョウを見ていれば、餌になっても仕方ないかな?って感じたりします。
基本的にドジョウは、狭い場所やなにかに隠れやすい場所、田んぼの土のような潜れる場所が無いと、不安になる魚なので、ソイルを敷いていたり、大磯を敷いている環境になると、いまいち安心感がないのか、水草に絡まって逆さまで浮かぶこともあります。
ドジョウは相当に生命力が強い魚ですから、滅多な環境では死ぬことはありませんし、メダカやエビが全滅するような環境でも簡単には死なないのですが、万が一ドジョウが死ぬような環境である場合、その水槽は死の宣告が出ているということになりますね。
この場合、急いで水槽の改善をする必要がありますが、60cm以下の水槽ならエーハイム2213を2台以上設置するなど、ろ過フィルターを適切に設置して、飼育している個体数を程々にしておけば、ドジョウは末永く飼育できますので、興味があればぜひ。