屋外の水槽で放置飼育をしたい場合、最強の魚といえばメダカが真っ先に挙げられますが、実際にはメダカよりもドジョウの方が強くて、雑食性でなんでも食べる魚ですし、何よりも万が一水が蒸発してなくなってしまっても死なない魚はドジョウ位です。
ドジョウが水がなくなっても死なない為には特定の条件が必要なんですが、恐らくは水がなくなっても死なない魚はドジョウと肺魚くらいではないかと思いますし、その方法としては、泥の中に潜って水が復活するまでひたすら耐える方法で生き延びます。
田んぼなどで毎年水を入れるとどこからともなくドジョウが湧いてくるのを見て不思議に思っている人もいるかもしれませんが、あのドジョウは田んぼの土深くに潜って冬眠しているドジョウが沢山いることや上流から流れてくるドジョウなどがいるからです。
屋外で放置飼育最強の魚であるドジョウを飼育してみよう。
ドジョウの何が凄いかと言えば、その生命力であり水が蒸発しても土の中に潜って生きていけますし、餌を与えなくても勝手に水槽内に発生するコケや微生物などを食べて生きていけますので、屋外で飼育しているドジョウが死んでしまう方が難しい位です。
唯一、ドジョウは酸素を吸うために水面に定期的に上がってくるのですが、ドジョウは何かに驚いてしまうと思いっきり水槽からジャンプをしてその環境から脱出を試みることがありますので、そうなってしまうと水槽の外で流石に干からびてしまいます。
水槽の外が田んぼの土のような環境であり、湿っている状態でしたら水槽からジャンプをして脱走をしても何とかドジョウは生きていられるんですが、コンクリートやフローリングの上にジャンプをした場合、後はそのまま干物になって死んでしまいます。
ドジョウを屋外で飼育する方法は荒木田土や黒土を大量にしくだけ。
ドジョウを安定して放置飼育で育てる方法ですが、メダカなどとは若干お勧めの環境が異なり、ハイタワー水槽などの背が高い水槽の中に、荒木田土や黒土、落ち葉などを大量に敷き詰めて、厚さが10㎝から20㎝位になっても良いので、ガンガン土を敷きます。
後は水を入れてホテイアオイなどの浮草を浮かべて、ドジョウがジャンプで脱走しにくい環境を作れば、脱走することもなく、その水槽で殆ど放置飼育で育てることも出来ますし、気が向いたら餌を与えるような適当な飼育方法でも死ぬことはありません。
ポイントは背が高い容器を水槽にすることであり、そこに大量の荒木田土などを敷き詰めることにより、水が蒸発しても乾燥しにくい湿った土の環境が構築されますので、水がなくなってもドジョウは土の中に潜って冬眠する感じでその場をしのいでくれます。
ドジョウは大変寿命が長くて10年以上生きてくれます。
ドジョウの寿命については、色々な人の意見が結構異なるんですが、それは育てている環境が違うから寿命が違っているだけの話であり、屋外で最良の環境を作っておけば、そう簡単に死ぬことはなくて、10年以上は普通に生きる魚なので兎に角丈夫ですね。
暖かい時期ならドジョウはホームセンターで1匹100円前後で売られていますので、まとめて5匹ほど購入しておけば、これから10年以上は育てることが出来る魚ですから大変パフォーマンスも高くて、慣れてくると人になついてくるので、愛嬌もあります。
メダカやミナミヌマエビも屋外での放置飼育には大変強くて勝手に繁殖すらするくらいのポテンシャルがありますけど、ドジョウは更にその上をいきますので長期間に渡って自宅をするにする場合などでも安心して、放置をすることが出来るのがメリットです。
放置飼育がメインなら購入するのは日本原産のマドジョウです。
ただし、完全に土がカラッカラに干からびてしまうと流石にドジョウも生きてはいられませんので、直接太陽の強い光が当たらない場所で集めの土を水槽に敷いておき、何かあればドジョウが深く潜れるようにしておけば、安定した飼育をすることが可能です。
ドジョウと言っても結構種類がいて、アジメドジョウ等は飼育が大変難しいデリケートなドジョウであり、屋外での放置飼育をすればあっという間に死んでしまいますので、田んぼで大量発生しているドジョウでもあるマドジョウを購入するようにしましょう。
アジメドジョウを飼育する場合は、水温を20度以下に保つ必要がありますので、水槽クーラーや強力なろ過フィルターが必須になりますので、飼育設備にお金がかかることや電気代なども安くありませんから、間違って購入しないようにして下さい。