この時期になると深夜の屋外の気温は0度以下になることも普通にありますし、別に北海道や新潟でなくても雪が降ることも普通なので、一気に気温が低くなったり強風が吹き荒れる悪天候になる訳ですが、この時期特有の面白い現象が水槽で発生します。
それで、毎回ご質問をいただくのですが、屋外で飼育しているドジョウやヒメタニシが水槽からいなくなった・・・、ミナミヌマエビやメダカが水槽からいなくなった、いくら餌を与えても全く姿が見えないって相談なんですけど、消失マジックですね。
水槽やアクアリウムとは全く関係ありませんが、マジックを題材にした映画ならグランド・イリュージョンって映画が面白いので、よろしければ一度見ておいても損はありませんのでお薦めですけど、水槽からドジョウが消えた?、この謎は実は簡単です。
荒木田土の屋外水槽からドジョウとヒメタニシが消えた謎?
突然、荒木田土の水槽からドジョウやヒメタニシが消えた?、別に赤玉土とか大磯でもドジョウが消えた?って相談を受けることが多い今日此の頃ですが、これは別に水槽からドジョウやヒメタニシがいなくなっている訳ではなくて姿を消しているだけです。
ドジョウやヒメタニシが姿を消す場合、どこに隠れると消えるのかと言えば、そのまま荒木田土の中に潜って隠れているだけなのですが、初めての越冬を経験する人であれば、これまで飼育していたドジョウやヒメタニシが水槽から消えたら驚きますね。
基本的にドジョウやヒメタニシは大変寿命が長い生き物であり、特にドジョウの場合は10年以上普通に生きて成長をしていきますし、田んぼの環境なら水がなくなってもj面に潜って冬眠をして生き抜くことが出来る大変生命力の強い魚になります。
気温が下がる冬場は屋外水槽の餌やりは特に不要になります。
ドジョウやヒメタニシは水槽のそこの荒木田土やソイル、赤玉土の中に潜って冬眠することが出来る生き物なので、完全に中に潜ってしまいますから餌を与える必要はないというよりも、与えても水温が高くならないと出てこないで与えなくて構いません。
メダカやミナミヌマエビの場合は、流石に荒木田土やソイルの中に潜って冬眠をすることは出来ませんので、流木や御影石などを水槽に入れておけば、その付近でじっと隠れていますから、特に餌を与えても食べないことが多いので、こちらも餌は不要です。
基本的に水温が下がって元気になる魚はアジメドジョウ等の元々水温が低い清流で生息をしているドジョウ位であり、田んぼや小川などで生息しているドジョウやエビ、魚やタニシなどは冬になるとあまりに寒すぎて殆ど活動しなくなるので覚えておきます。
冬の寒い時は屋外の水槽は水の継ぎ足しのみで構いません。
屋外の水槽を見てみると、ドジョウがいない?、ヒメタニシがいない?、と言った感じで驚いて水槽の中をかき回す人もまれにいるんですが、それをやってしまうと逆効果になりますので、あえて何もしない状態で蒸発した水の継ぎ足しのみをしておけばOK。
メダカやミナミヌマエビたちも同じで、気温が0度前後になると、変温動物ですから急激に行動をしなくなり、物陰に隠れて一日中じっとして身を守っているって感じで、それまでに沢山栄養を蓄えて産卵から越冬の体を作っているので餌も必要ありません。
基本的に日本の冬は屋外の水槽は鑑賞には適さない位の低い水温になりますし、毎朝水面が凍りつく位の寒さになりますが、水の蒸発だけは結構発生しますので、餌は与える必要はないのですが、水槽の水が完全に蒸発しないように定期的に確認をしましょう。
ドジョウもヒメタニシも荒木田土で飼育すると本当に寿命長いですけど、毎年冬になると自然に近い環境で冬眠しているのがそれに関係しているのかもしれません。