ドジョウが大きくならない理由|寿命10年以上の魚と成長速度

体の大きさは10cm以上とミナミヌマエビよりも大きいのに、あらゆる魚から餌として捕食されてしまうミナミヌマエビであっても、安心して同居できる奇跡的な魚としてドジョウがいます。

ただし、一部のドジョウは積極的にミナミヌマエビを襲って食べますので、ここでは一般的な日本原産の田んぼに沢山いる「マドジョウ」や「シマドジョウ」をドジョウとして扱います。

スーパーで売られている食用の中国産の大きなドジョウについては、ミナミヌマエビは当然のごとく、メダカすら飛びついて食べてしまう個体がいますから、飼育用として購入するドジョウは日本原産のドジョウにしておいたほうが無難です。

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食用のドジョウは安くて大量に売られていることが多いのですが、体の大きさを見てもわかる通り、日本原産のドジョウとは若干異なる個体が多いようです。

中国産のドジョウは種類によっては、長期間の飼育をしたことは無いので確実には言えないのですが、日本のドジョウよりもかなり大きくなる種類もいるのではないでしょうか?

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ドジョウとミナミヌマエビを飼育している際の違和感とは?

 

ドジョウとミナミヌマエビを同じ水槽で飼育していると、長期飼育になるほど、ある違和感に気がつくことがあるのですが、それが何かお分かりになるでしょうか?

ミナミヌマエビというのは寿命は1年から2年程度ですから、卵から生まれた時は小さくてもあっという間に大きくなって繁殖できるようになりますので、目に見えて成長しているのが分かります。

しかし、ドジョウに関しては、ミナミヌマエビはどんどん成長しているのに全く変わらずいつまでたっても同じくらいの大きさですから、ここで違和感を感じることになる訳です。

当然、ドジョウも成長はしていきますので、ある程度は大きくなるのですが、その成長速度が遅い為、どんどん成長していくミナミヌマエビと比べてみるとこの部分で大きな違和感を感じる訳なのです。

実際に一年間ほどドジョウを飼育してみればわかりますが、あまり大きくなっていない個体のほうが多くて、餌を与えているにもかかわず、それに比例した大きさにはなっていないんですね。

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飼育しているドジョウが大きくならない理由とは?

 

ドジョウを飼育しているのに全く大きくなってくれないので、そういった小さなドジョウなのかと思って調べても、マドジョウでしたら普通に10cm以上の大きさになりますので、かなり大きくなるものです。

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一般的に魚の成長は早いものが多く、ドジョウのように鱗の無い魚は特に成長が早い為、ナマズなどでしたら、餌を与え続けるとあっという間に大きくなっていきます。

しかし、ドジョウの場合は餌を与えていても、なかなか大きくなってくれない訳ですから、そのあたりに何か理由があると考えるのが普通です。

実はドジョウというのはかなりの寿命がある魚であり、普通に10年以上飼育下では生きますから、購入して最初の1年ではまだまだ大人になっていない個体や与えている餌が足りてないのが原因ではないでしょうか?

その為、長期間飼育しているドジョウを水槽でみると、かなりの大きさになっている事が殆どなのですが、そういった大きさに成長する為には、一年程度では難しくて、餌も大量に食べる魚ですから、与えている餌も足りていないといった感じです。

ドジョウを短期間で大きくしたい場合は、大量の餌を与えれば良いのかもしれませんが、養殖場ではありませんから、そこまで餌を与えている人がいない事や、ドジョウ自体の成長速度が遅い事が考えられます。

大食感の魚なのに餌が足りていないから成長が遅くなり、生命力が強い為、餌が足りていなくても普通に生きているドジョウであれば、成長が遅い事にも納得ができます。

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ドジョウの寿命は10年以上なので気長に成長を待ちましょう

 

飼育下では成長速度があまり速くない事が多く、それなりに寿命があるドジョウですから、水槽で飼育する際には大きくなるのを気長に待ったほうが良いかもしれません。

環境や個体差によっては成長速度が早い場合もあるかもしれませんが、一般的なミナミヌマエビと同居させているような環境では、大抵の場合は成長速度は遅いものです。

ただし、長期間生きますので、確実に大きくなる事を考えて計画的な飼育をしていきましょう。

どうしても短期間で大きくしたい場合は、田んぼのような環境を作って、豊富に餌を与えていけば良いのかもしれませんが、そういった環境を用意できる人はあまりいないでしょうから、興味があればドジョウの養殖を始めても良いかもしれませんね。

ドジョウが大きくならない事に疑問を感じて、それがきっかけになってドジョウの研究を始めて、養殖まで到達するような状況になるのもまた一つの選択肢ではないでしょうか?

ドジョウは栄養価が高くて価格も安く提供できますので、状況次第では絶滅が危惧されるウナギの代わりとまではいきませんが、それなりに需要がある食材として利用できるかもしれません。



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