先日、ドジョウを20年以上飼育している方からのご相談があったんですけど、実際にドジョウは20年以上生きる魚なのか?、といった内容でしたが、よく聞く話としては、ドジョウの寿命は8年位といった話であり、20年以上の寿命はあまり聞きません。
ドジョウが20年以上生きる魚なのかについては、十分ありえる話ですし、元々生命力が大変強い魚で、田んぼの水が乾燥してなくなっても土の中に潜って冬眠して長期間に渡って生き延びる位ですし、かつてから栄養価の高い魚として料理されてきました。
しかし、ドジョウを20年以上も飼育している人はあまり聞いたことがなく、せいぜい10年位が限界では?と思っている人も多いかもしれませんが、ドジョウが錦鯉のように50年、100年以上に渡って飼育されていないのにはそれなりの理由があるからです。
ドジョウの寿命は20年以上?素晴らしい家庭の秘密。
実際に20年以上飼育されているとされるドジョウを確認した訳でもありませんし、科学的な分析を行った訳でもありませんので、あくまで20年以上のドジョウというのは、相談いただいた人の自己申告によるものなのですが、環境によってはありえます。
その理由ですが、最も寿命が長い淡水魚として有名な魚に錦鯉がいるんですけど、錦鯉の寿命については、50年以上、100年以上と言われていて、本当に長寿の魚であり、体も大きく貫禄もあり、汚れた水や環境の変化にも強く、成長すると天敵もいません。
また、錦鯉は1匹1000万円以上もする高価な個体も数多く、商業的価値が高いことから、巨大な池で悠々と飼育されることもあり、飼育者がいなくなっても、池の管理者が変わり、そこで引き続き飼育されることも多く、鳥などに襲われることもありません。
ドジョウを20年以上飼育するのは大変難しい事情。
ドジョウについては、10年位飼育している人は結構いるんですけど、20年以上の長期飼育については聞いたことがなく、大抵が家庭の事情等により、水槽の管理ができなくなってしまいその時点でドジョウの飼育が一旦できなくなり終わってしまう感じです。
実際に巨大なドジョウと金魚を飼育している方がいて、本当に巨大で3倍体のドジョウかウナギなのか?と思える位であり、金魚も錦鯉?と思えるくらい巨大な個体を水槽で長期飼育していたんですが、10年位飼育しているときに離婚で家庭が崩壊しました。
その際に、水槽も処分されてしまい、金魚とドジョウは全く興味がない財産整理をしていた親族の人によって付近の川に捨てられてしまったと聞きましたので、ドジョウに限らず水槽を20年以上同じ人が安定して管理るするというのは物理的に難しいのです。
20年以上の安定した水槽管理は本当に難しいです。
ドジョウの場合、10年以上生きた大きな個体でも、屋外の水槽で飼育するとサギ等の巨大な鳥の餌になってしまいますし、狭い隙間が好きなので池の排水口などから脱走してしまったり、大雨の際に池から脱走して行方不明になるなど、屋外飼育は厳しい。
なので、必然的に室内の水槽で飼育しないといけないのですが、流石に20年以上になるっと結婚や離婚、引っ越しや海外移住など、管理者側の人生プランに大きな変化が現れるのが普通で、そこで水槽が処分されてドジョウも行方不明になることが多いです。
ですから、ドジョウを20年以上飼育しているご家庭というのは、20年以上に渡って、水槽を管理できるくらい円満な家庭で、離婚などによる問題が発生していないということでありますから、大変素晴らしいご家庭で飼育されるドジョウは長生きなのですね。
ドジョウを20年以上に渡って飼育している家庭は本当に素晴らしいと思いますし、実際に凄い大きなドジョウと金魚を飼育していた人の家庭が離婚で大変な状態になった場合、親族等が介入してきて興味がないドジョウは真っ先に処分されましたからね。