水槽を設置してアクアリウムを楽しんでいると、最近では土を焼き固めたソイルが人気になっていて、ソイルを敷きつめて、エビやメダカなどの飼育を行い、更には流木や水草などもレイアウトすると、水槽の中で自然を再現できるので、見た目にも最高です。
そこで、好みの水草を購入してきて、ソイルに植えてレイアウトを行い、いい感じになったな?、と楽しみにして水槽を管理していると、水草がソイルから抜けてしまい、水面付近に浮遊物のように浮かんでいる状態になり、慌てて水草を埋め直す訳です。
しかし、翌日になって水槽を見てみると、また水草がソイルから抜けて水面に浮かんでいて、レイアウトもへったくれもない状態になってしまい、なんとか、水草をソイルから抜けないようにする方法はないのでしょうか?、というのが今回の相談内容です。
水草がソイルから抜けないようにする方法はあるの?
水草をソイルから抜けないようにする方法ですが、最初にするべきことは水草を確認することであり、水草がマツモ等の水面付近に浮かぶタイプの水草の場合、いくらソイルに埋めても、すぐに浮力で浮かんできますし、本来は水に沈める水草ではありません。
これ、マツモよりも有名なのがリシアって水草なんですけど、リシアを綺麗に水中にレイアウトすると、芝生みたいですごくきれいなんですけど、実はリシアもマツモと同様に浮草であり、通常は水面付近に浮かんでいる水草なので、直ぐに浮かんできます。
もし、水面に直ぐに浮かぶ水草を確認して、根っこが生えないタイプの水草であるなら、無理やり水面に沈める必要はありませんが、どうしても沈めて使う場合は、釣り糸などでおもりや流木に巻きつけて、それで水草が強制的に浮かばないようにします。
水草に根っこがあれば根っこが育つまでは安静に?
もし、ロタラやアヌビアス・ナナのような根っこが生えている水草の場合、通常に育っていればソイルから抜けることはありませんので、ソイルの厚さが5cm以下で薄い場合、ソイルを増やすか、ソイルに埋めて、根っこが成長して定着するのを待ちます。
水草の場合、売られているものは根っこがある程度カットされていることも多く、一度ソイルから抜いた水草は新しい環境で、ソイルの中で根っこが成長をしていき、ソイルに絡んで抜けにくくなるまでに、1週間から2週間ほどの時間がかかるのが普通です。
ソイルの厚みが5cm以上ある場合で、ある底の根っこがある水草が翌朝になると抜けている場合、ドジョウやナマズ、プレコ等の魚が悪さをしている可能性がありますので、一旦その類の魚を隔離するか、サテライトなどに移動させて水草の様子を見ましょう。
一度根っこがソイルに定着をすると簡単には抜けません。
水草をよく見ると、根っこが生えるタイプの水草であれば、白っぽい根っこが必ずありますし、根っこがない状態で水面付近に浮かべておくと、数日後には水草から白い根っこがニョキニョキと生えてきますから、水面付近に浮かべてままはお勧め出来ません。
60cm水槽で上部式ろ過フィルターを使っている場合等、水流が強すぎる場合も、水流で水草が抜けてしまう場合がありますし、水草を育てたい場合は、上部式ろ過フィルターはあまり適切ではないので、早めにエーハイム2213に交換をするのが無難です。
水草の根っこが生えてきて、ソイル内で成長をして定着するまで、一週間から二週間くらいですので、その間は水換え時などもなるべく水流が発生しないようにしながら、厚さ5cm以上のソイルの中にしっかりと埋めていれば、抜けなくなりますのでお試しを!