夏場は殆ど見ないけど、冬の寒い時期になると現れる不思議な謎のドジョウに、アジメドジョウというドジョウがいて、見た目は普通のその辺の田んぼに生息しているドジョウと変わらないのに、なぜか冬にならないとペットショップ等でも売られていません。
もちろん、年中を通してアジメドジョウを販売しているアクアリウムショップもあるかもしれませんが、夏場などの暑い時期に何も知らない人に販売をすると相当な確率でトラブルに成ることが分かっていますので、ネット通販等では見られないドジョウです。
このアジメドジョウが冬にしか販売されない理由はとても簡単で、水温が20度以下でろ過フィルターがガンガンに効いているとても綺麗な飼育水でしか長期飼育が出来ないことから、寒くなり輸送時にもトラブルにならない冬場にしか積極的に売られません。
冬になると現れるアジメドジョウに必要な飼育器具。
アジメドジョウは別に巨大魚ではありませんので、60㎝水槽で終生飼育できますが、生息場所が清流の上流部のみになっていることから、夏でも冷たい水で綺麗な水でないと生きていけませんので、強力なろ過フィルターと水槽クーラーが必須になります。
水槽クーラーも60㎝用のゼンスイZC-100等でしたら夏場の暑い時期に20度以下に水温を保とうとするとフル稼働することになりますので、できればワンランク上の90㎝用の水槽クーラーであるZC-200を最初から購入しておいたほうが無難と言えます。
アジメドジョウ自体は1匹1000円位のドジョウですが、飼育器具が清流の魚であるイワナとかアマゴ、ヤマメを飼育する環境と殆ど同じような環境が必要になりますので、とてもお金がかかり、電気代などの維持費もかかるので安易に手を出さないのがお勧め。
知らない人なら見た目は普通のシマドジョウと分からない?
アジメドジョウは日本原産のドジョウで、アジメの名称の通り、食べるととても味が良いドジョウとして有名なので、今でも一部の日本料理屋などではアジメドジョウのメニューがありますから、興味がある人は普通に美味しいので一度食べてみるのもお勧め。
ただ、アジメドジョウの価格は1000円位ですが、知っている人ならいざしらず、世の中の殆どの人はアジメドジョウのことを知らない人のほうが多く、多大なるコストを出費してアジメドジョウの飼育をしていても、ドジョウですか!の一言で終わります。
見た目がシマドジョウとよくにているというか、ドジョウに詳しい人でないと、マドジョウ、シマドジョウ、ホトケドジョウ、アジメドジョウの見分けは殆ど出来ませんので、個人的にアジメドジョウをどうしても飼育したい人だけがその価値が分かります。
夏場に水槽クーラーがないとアジメドジョウはどうなる?
冬になると突然市場に登場するアジメドジョウは、レッドビーシュリンプの比では無いくらいに高水温に弱い理由に良り、夏場にはネット通販で販売をすると輸送時にトラブル、何も知識がない人ならその後にトラブルになるので、先ず流通していません。
それで、冬場でしたら何もしなくても水温が20度以下に保たれていることが殆どになるくらい、日本の冬は寒いですし、ネット通販でも輸送時に水温上昇でアジメドジョウが死んでしまうこともないので流通するんですけど、水槽クーラーが無いとどうなる?
結論から言えば、日本の夏は極端に暑く、水温が40度前後まで上昇することも少なくないので、水槽クーラーがない環境ではアジメドジョウは死んでしまいますので、アジメドジョウの飼育を長期間するのであれば、ワンランク上の水槽クーラーが必須です。
また、60㎝水槽であればエーハイム2213が最低でも2台以上は必要になりますが、これは清流と呼ばれているとても綺麗な水域にアジメドジョウが生息しているからであり、どこでも生息している普通のドジョウとは根本的に管理方法が異なるからです。