埼玉県にある、結構大きなアクアリウム専門店で展示販売されていたネコザメをみていた際に、友人からサメって結構かわいいね?って感じの話になって、ネコザメが飼育できるのならホオジロザメも飼育できるのでは?ってよくある話の流れになりました。
結論から言えば、ホオジロザメの飼育は水族館でも無理です。なので、諦めた方が良いですし、万が一、ホオジロザメの飼育をしてみたいってなると、相当なお金と研究が必要になりますし、行政との交渉など、弁護士なども顧問で雇わないと駄目かもです。
ホオジロザメの長期飼育に成功した個人ってのは聞いたことがありませんし、ドバイなど以前は個人でチーターとかライオンの飼育をしていた富裕層たちがいたようですが、ホオジロザメを飼育している超富裕層も聞いたことがありません。当然といえば当然。
ホオジロザメの飼育をしたい?水族館でも無理です!
ちなみに、ネコザメの飼育は簡単で、最低限度の海水魚の飼育経験と知識があれば、あとは120cm以上の水槽と海水魚用の飼育器具を揃えれば、1万2000円から2万円前後でネコザメを購入して飼育できます。しかし、ホオジロザメはこれでは無理ですからね。
ホオジロザメの特性としては、高速で常に泳いでいないと呼吸ができなくなり死んでしまうことや、泳ぐ速度が早く、体長も5メートルを超える位の大きさまで成長する訳ですから、水族館レベルの水槽でも全然大きさがたりませんから、まず無理なのです。
更に、極めて獰猛で共食いなどの恐れもありますから、水族館クラスの水槽よりも更に巨大な水槽が必要になり、その環境で単独飼育するとなると、一体、いくらのお金が必要になるのか検討も付きません。水族館ですら展示できないのには理由があります。
ホオジロザメの生態は未だに分かっていないことが多い?
ホオジロザメは体長が5メートル以上になるので、相当巨大なサメです。以前、2メートルクラスのサメを釣ったことがありますけど、凄まじい引きでマグロ用のロッドが折れてしまいましたし、実際に釣り上げたサメは本当に巨大で恐怖すら感じました。
2メートルのサメでこれですから、5メートルを超えるホオジロザメについては、管理不能ですね。共謀かつ獰猛なので、安易に水槽の掃除も出来ないでしょうし、ホオジロザメの生態についても、未だに分かっていない事が多いので、水族館ですら展示不能。
これまでにも、世界中の水族館が、ホオジロザメの飼育に試みていますが、その殆どが失敗しており、最長でもアメリカの水族館だったかな?小型のホオジロザメを数ヶ月程度展示しただけで、それ以上の飼育をした実例はなく、人間には管理不能なサメです。
相当にお金が有り余っているのなら挑戦する価値はある?
世界は広いので、海外の富裕層等でホオジロザメの飼育にチャレンジしてる人もいるっぽいのですけど、誰一人成功した人はいません。単に水槽に数日間入れただけってデータならありますが、安定して長期飼育に成功したってのは水族館ですらありません。
なので、火星移住計画とか、月への移住のルナ計画等のように、誰も人類で成功をした人がいない分野なので、お金が沢山有り余っているのであれば、ホオジロザメの飼育にチャレンジする価値はあるとは思います。ただ、桁違いのお金が必要になりますね。
自分で研究者を雇うとか、法律絡みで弁護士等も必要になるでしょうし、巨大な水槽を建設する等、ホオジロザメのために人生をかけるくらいの情熱がないと、お金が有り余っているだけだとまず厳しいでしょうね。あと、サメって現物は相当に巨大です。
ホオジロザメの飼育をしたいと思ったら、一度、東京のしながわ水族館に行ってみて、シロワニの展示水槽を見てみると良いです。ホオジロザメはあの巨大なシロワニの2倍位の大きさがあると思ったら、まず、自宅で飼育したいとは思わないでしょうから。