毎年、4月になると恒例行事のように発生する、飼育していた金魚が消えてしまう件ですが、千と千尋の神隠しのような神隠ではなく、その殆どが、野良猫、イタチ、サギ等の大型の野鳥に金魚が襲われて食べられてしまうので、水槽から消えてしまいます。
金魚はその性質上、大きく成長する事が多いので、最初は室内で飼育していても、最終的には手に負えなくなってしまい、結局屋外で飼育されることが多い魚ですし、手に負えなくなって川に捨てられる魚のトップを占めるのも金魚なので、考えて欲しいです。
川に金魚を捨てる人があまりに多いので、多摩川ではお魚ボックスみたいな魚を引き取ってくれるボランティアの方がいるんですけど、今では熱帯魚とかカメとか、色々ないきものが大量に引き取られているらしく、手に負えないと思ったら飼育しない事です。
毎年恒例の4月になると金魚が消える理由は神隠し?
金魚は生命力がものすごく強く、汚れた水でも平気で成長していきますし、餌を与えなくても屋外の水槽では、苔や微生物、水棲小動物等が勝手に発生するので、それらを食べて生きていきますし、太陽の光で濾過機能が自然発生し、水もきれいに保たれます。
なので、屋外で普通に飼育していて金魚が死んでしまうことは殆ど無いのですが、唯一、4月の暖かくなる時期になると、野生生物が活発的に餌を探すようになり、大きさもお手頃で色が赤色や白色で目立ちやすい水槽の中の金魚は、格好の獲物になります。
この簡単な仕組みを知っていれば、屋外で金魚を飼育する場合には、金網などをおいて、更に石などでおもりをして水槽に蓋をしておけば、野生生物は金魚を襲って食べることは出来ませんので、防げるんですけど、対策がないと水槽から消えてしまいます。
金魚がヤラれたって悔しがっていると新しい金魚が?
屋外で飼育している金魚は、野生生物対策をしておかないと、4月頃にかなりの確率で襲われてしまい、食べられてしまいますので、それでせっかく育てていて大きくなった金魚がイタチや野良猫に食べられて、本当に悔しいって相談をされた事がありました。
ただ、その金魚がいなくなって空っぽになった水槽もすぐに処分せずに、しばらく放置しておくと、金魚の稚魚が沢山生まれてくることもありますし、4月は金魚にとって産卵シーズンなので、複数の金魚が水槽内にいれば、かなりの確率で産卵をします。
ですから、いなくなった金魚についてはどうにも成りませんが、そのいなくなった金魚が残した新しい命については、せっかくなのでこれから育てていき、今後は野生生物に襲われないように大きめの水槽に沢山水を入れて、錘付きの金網等で対策をします。
室内で育てている金魚が消えることはありません。
4月になると、金魚がいなくなる原因は野生生物が襲って食べてしまっているからで、室内の水槽で飼育している金魚であれば、先ず勝手にいなくなることはありませんし、まさか、猫やイタチ、サギ等が室内に入って水槽の中の金魚を食べるのは不可能です。
なので、安全を求めるなら、金魚は常に室内で飼育しておけばよいのですが、金魚すくいなどで偶発的に金魚の飼育を始めた人は、殆どがプラケースや金魚鉢などで飼育をすることが多く、それでは大きく成長をする金魚は直ぐに対応が出来なくなります。
最初から上部ろ過フィルター付きの60cm水槽セットを購入しておけば、金魚なら数匹は終生飼育することが出来ますので、金魚を飼育するならこのサイズの水槽と必ず、上部式ろ過フィルターを購入することを強くお勧めしますし、価格もお手頃なのです。