パックDE赤虫が20年以上も売れ続けている理由とは?

記憶にあるだけでも、既に20年以上前から売られているので、恐らくはベストセラーのアクアリウム系の商品に入るとは思うんですが、ジェックスさんからパックで赤虫という万能的な乾燥餌が販売されています。

パックで赤虫(パックDE赤虫)という名称自体はとてもインパクトがあり、ネーミングセンスにとんでいて、どのような商品なのかもとてもわかりやすいですから、金魚のお部屋と同じくよくできた商品名だと思います。

ジェックスさんの商品は、他と比べてもネーミングセンスがマーケティング的にはとても良いものが多いですよね。

そのネーミングの通り、赤虫を原料として乾燥させて固形のふりかけのように加工した餌であり、特徴としては長時間水面に浮遊するため、赤虫の栄養を備えつつも、より多くの魚が食べるように工夫された餌ということになっているのですが・・・。

では、ホームセンターで見かけるパックで赤虫は、実際の魚やエビの餌としてはどうなのでしょうか?

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正直ってパックで赤虫はあまりお勧めできません。

 

ホームセンターに行けば、必ずと言っていいほど売り場で売られていますし、20年以上にわたって長期間のセールスをしているのがパックで赤虫です。

そのセールスレターが書かれている商品説明の通り、赤虫の栄養プラス、扱いやすくて管理もしやすいとなると、初心者の方ほど、思わず買ってしまう人も多いのではないでしょうか?

しかし、正直言ってパックで赤虫を購入するのはあまりお勧めできません。

 

 

万能に使えそうな餌ほど実は使えるシーンが少ない。

 

金魚の餌が必要な場合は、普通に金魚の餌を買えば良いですし、赤虫が必要な場合は冷凍赤虫を購入した方が、はるかに食いつきも良くてコスト的にも優れています。

他にもクリルやプレコタブレットでいいのであれば、それを購入すれば良いのです。

それを考えると、最初から飼育している魚やエビ用の餌を購入した方がどう考えてもお得です。

確かにパックで赤虫でしたら、お手軽で栄養価の高い赤虫を餌として与えれるようなイメージがありますが、冷凍赤虫ならどのような魚やエビでもとても食いつきが良くても、パックで赤虫は全く見向きもしない魚やエビも多いのです。

金魚でしたら、普通に金魚の餌でよいでしょうし、メダカでしたらメダカの餌でよいので、汎用的に便利に使えそうなパックで赤虫を選ぶ理由自体が実はあまりありません。

もちろん、メダカや金魚の場合は冷凍赤虫を与えると、それは食欲旺盛に食いつきますから、それなら最初から冷凍赤虫を購入した方が良いということです。

 

 

しかしパックで赤虫は売れているから無くならない?

 

過去にパックで赤虫を何度か購入したことがあるのですが、いずれもすべての餌を使い切る前に処分してしまうような状態であり、魚の食いつきも正直言って他の餌と比べるとあまり良くありませんから、すぐに使わなくなりました。

なんでも食べる性格のきついエンゼルフィッシュ(ブラックエンゼル)がパクパク食べていたくらいで、他の魚でパックで赤虫を好んで食べていた魚はあまりいません。

恐らく、長期的な飼育に慣れている方ほど、パックで赤虫を使っている方はいないのではないかと思うのですが、この商品は事実、長期間におけるベストセラーのような商品になっているため、定期的に売れているのは間違いありません。

もし、全く売れない商品でしたら、これほど長期間において市場で扱われる事自体がありませんからね。

これが、最大の謎なのですが、パックで赤虫は、飼育に慣れている人ほどまず購入しませんから、そうすると飼育に慣れていない人のみが購入しているのではないか?といった話です。

まあ、単純な消去法的な推理話ですね・・・。

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無料で配布されているパックで赤虫を見た人がリピート買い?

 

飼育になれている人であれば、まず購入しない餌がパックで赤虫ですから、それを飼育に慣れていない初心者な人が購入していると考えるのが極めて自然です。

しかし、数ある餌の中から確かに目立つとは言っても、見るからに怪しいデザインのパックで赤虫を手に取る人はそんなに沢山いるのでしょうか?、といった疑問です。

これは、水槽セットなどをホームセンターで買ったり、何かしらの初心者向けの水槽関連機材を購入した人であればわかると思いますが、お試し版の無料のパックで赤虫が結構サービスで付いてくる事が多く、それを見た全くの初心者の人が、次回からもそれと同じ餌を買っているのではないかと思われます。

初心者の人は、餌といっても全く知識も経験もないため、どれを買ったら良いのかすらわからない事が殆どですから、最初に使った水槽セットについてきた、試供品のパックで赤虫を餌として認識していて、次回からも使い続けるのはごく自然な流れになります。

パックで赤虫という商品名が覚えやすくて、家族に買い物を頼む際にもすぐに分かりますし、ネットで調べてもすぐに出てきますから、このネーミングこそが成功の秘訣のような気がします。

パックで赤虫についても、どの魚も全く興味を示さない訳ではなくて、それしか与えていない場合は、殆どの魚とかエビが食べてくれますし、汎用的な餌ですから、別に粗悪品という訳でもありません。

単純に、パックで赤虫を買うなら、もっと具体的なメダカの餌とか、ドジョウの餌とか、ザリガニの餌とか、冷凍赤虫を購入した方が良いといった話であり、飼育に慣れている人ほどそうしているといった感じです。

 

 

パックで赤虫が売れているという事は新規の飼育者がいるという事?

 

その他のペットの飼育と比べると、かなりマイナーで市場規模が小さい、アクアリウム業界ですが、新規参入者は必ず一定数いて、そういった人たちがパックで赤虫を購入しているのであれば、それは新規の飼育者が増えている事になります。

よって、パックで赤虫がホームセンターから消えるような状態になった場合は、新規でアクアリウム関係の飼育をする人が減ってきている事になりますから、今後は注意深くホームセンターの売り場でパックで赤虫を確認するのも良いかもしれませんね。

飼育に慣れている人でパックで赤虫を使っている人を見た事がないのに、なぜかベストセラーになっている秘密は、どうやら、初心者の方にありそうだといったお話でした。

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