ミナミヌマエビとレッドビーシュリンプの交配は可能でしょうか?、この質問に関しては、同じ淡水エビ同士だから交配してレッドビーミナミヌマエビを誕生させれるのでは?と思う人も居るかも知れませんけど、普通に飼育している感じでは無理ですね。
エビに関しては、同じ種類のエビ、もしくは極めて近縁関係にあるエビ同士なら、シナヌマエビとミナミヌマエビのような感じで、交配をして産卵をすることも可能ですけど、レッドビーシュリンプとミナミヌマエビが交配しているってのは見たことがない?
科学者が遺伝子レベルでレッドビーシュリンプとミナミヌマエビの交配種を作り出そうとしたら、普通に可能かもしれませんが、普通に水槽で飼育していても先ず、交配をすることはなく、殆どの場合で、レッドビーシュリンプが水槽からいなくなります。
ミナミヌマエビとレッドビーシュリンプの交配は可能?
基本的に、ミナミヌマエビは色々な魚やエビと同じ水槽で飼育している人が多いのですが、レッドビーシュリンプになると、レッドビーシュリンプだけを水槽で飼育するのが基本になっていて、それには色々と理由があるんですけど、そうしないと駄目です。
レッドビーシュリンプ自体、安くなっても一匹200円前後もするエビなので、グラム単位で投げ売りされているミナミヌマエビよりも遥かに高価なエビですし、元々日本に生息しているエビでは無いので、冬はヒーター、夏は水槽クーラーが必要になります。
早い話が、飼育設備だけでも結構なお金がかかるエビですし、エビそのものも高価な価格帯で流通している事、更には飼育難易度が結構高めなことから、他のエビと同じ水槽で飼育することはなく、交配させる必要性もないので、ミナミヌマエビとは違います。
ミナミヌマエビとレッドビーシュリンプの混合飼育?
ミナミヌマエビとレッドビーシュリンプを同じ水槽で飼育しているとよく分かるんですけど、次第にレッドビーシュリンプが水槽からいなくなり、最後にはミナミヌマエビだけが残って大量に繁殖をしているような状態になるので、混合飼育はお勧め不可です。
その理由としては、レッドビーシュリンプは人工的な交配が長期に渡って行われている外国産のエビということもあり、耐性が弱く、逆にミナミヌマエビは国産のエビで耐性が強く、体も一回り大きいことから、生存競争が水槽内で始まるとどうなるのか?
とても弱く、あらゆる天敵の餌をして狙われているミナミヌマエビですけど、流石にレッドビーシュリンプと比較すると、強力なライバル的な扱いになり、餌もかっさらって食べられてしまいますし、レッドビーシュリンプのストレスも相当なものになります。
研究所レベルで交配を行ったとしても意味がない?
遺伝子レベルで交配をする場合、以前、クラゲの遺伝子とメダカの遺伝子を使って、光るメダカを生み出した人達がいましたが、基本的に遺伝子操作された生物を一般に流通させるのは法律上の問題が発生するので、表立ってそのような事をする人はいません。
仮に裏側で、ミナミヌマエビとレッドビーシュリンプの交配種を生み出すという研究をする場合でも、それを行ったとしても見返りがまったくなく、桁違いに高額な予算も誰も出してくれませんから、結局、自然的に交配が行われるのを見るしかない感じです。
ただし、これまで、長期に渡ってレッドビーシュリンプ、ミナミヌマエビの飼育をしてきましたが、同じ水槽で同じくらいの大きさの個体を飼育しても、産卵をしてレッドビーミナミヌマエビが誕生したことは一度もないので、興味があればチャレンジですね。