ミナミヌマエビの飼育をしている人から、なんでもミナミヌマエビが赤い卵を抱卵しているって奇妙な相談を受けたので、一体何事と思って確認をしてみることになったのですが、ミナミヌマエビは通常において赤い卵を抱卵することは先ずありえません。
ミナミヌマエビが抱卵をする場合、大抵は茶色っぽいとか青っぽい卵をお腹に抱卵していて、ミナミヌマエビは個体差があって黄色っぽい個体、青っぽい個体、黒っぽい個体、茶色っぽい個体等のいろいろな差がありますけど、赤い卵は普通は抱卵しません。
まあ、この相談を受けた際に、ミナミヌマエビが赤い卵を抱卵していると聞いて、ああ、あれだな?とすぐに分かったんですけど、普通の人が赤卵を抱卵しているミナミヌマエビをみたら、赤い卵は相当目立ちますので、何だこれ?って思うでしょうね。
ミナミヌマエビが赤い卵を抱卵している謎?その正体とは?
今回、赤い卵を抱卵しているミナミヌマエビの正体とは?、実はレッドビーシュリンプのことであり、この話は稀に聞くことがあるんですけど、赤い卵を抱卵するエビと言うのはレッドビーシュリンプで、ミナミヌマエビが赤い卵を抱卵することはありません。
通常、レッドビーシュリンプをミナミヌマエビと間違える人はいないのでは?、と思うかもしれませんが、レッドビーシュリンプとミナミヌマエビは見た目が全く違っていて、レッドビーシュリンプの特徴は、紅白の大変綺麗な模様でとても目立つエビです。
ですから、レッドビーシュリンプをミナミヌマエビと間違えるって話自体に疑問を持つ人が多いですし、今回の相談を受けた際にも、え?このエビってレッドビーシュリンプなんですか?って感じで相当驚いていましたから、何故?このエビが?って感じです。
何故?レッドビーシュリンプとミナミヌマエビを間違える?
大半の人がレッドビーシュリンプは紅白の大変目立つ綺麗な色の体をしているって印象があり、ペットショップやホームセンターでもレッドビーシュリンプといえば、紅白の綺麗なエビばかりですから、ミナミヌマエビと間違えることはない?って考えます。
しかし、今回のレッドビーシュリンプは見た目がミナミヌマエビと大変良くにていて、体の色素が抜けて白と赤の紅白の模様は殆どなく、知らない人が見ればミナミヌマエビと見間違えてもおかしくないって感じの個体が沢山いて、それが抱卵をしていました。
知らない人が飼育をすれば、まあ、色素が完全に抜けているレッドビーシュリンプを見れば、ミナミヌマエビと感じるかもしれませんし、ミナミヌマエビと思って飼育をしていたらまさかの赤い卵を抱卵していたわけですから、驚くのも当然といえますね。
色素が抜けたレッドビーシュリンプは商業的価値が全くない。
レッドビーシュリンプの飼育と繁殖を大量にしていると、色が濃い目の紅白がはっきりとした個体が人気があるので、それを選別してより色が濃い目のレッドビーシュリンプを作り出していくのが定説であり、選別漏れになった個体は適当に飼育されます。
その際に色素が完全に抜けたレッドビーシュリンプが生まれてくることもあり、流石に殺処分するのはかわいそうなので、そのまま隔離した水槽で育てることになるんですけど、増えすぎても困りますから知り合いに無料で配ってプレゼントする事があります。
ミナミヌマエビやレッドビーシュリンプを知らない人から見れば、色素が抜けたレッドビーシュリンプはパット見でミナミヌマエビに見えることもありますので、それで思い違いで色素が抜けたレッドビーシュリンプをミナミヌマエビと認識していた訳です。
色素が抜けて透明の体になったレッドビーシュリンプは、商業的価値が全く無いので、商売として売り出すことが出来ませんし、殺すのもかわいそうなので選別漏れ水槽で飼育されていてその存在を知らない人も多いので、購入するのは結構難しいエビです。