ミナミヌマエビとスジエビの違い|招かざる侵入者

一匹単位でミナミヌマエビを購入するときには絶対に発生しない問題として、ミナミヌマエビをグラム買いした場合に、結構混じっている異なるエビがいる場合があります。

その混ざってくるエビのことを「スジエビ」と言いますが、他のエビがミナミヌマエビに混ざることは殆どありません。

なぜなら、体の大きさや生息している地域が被っているエビは、ミナミヌマエビとスジエビくらいしかいないからです。

似たような地域で生息しているヤマトヌマエビなどは体長がかなり大きいですし、テナガエビに至っては、食用になるくらいの大きさですから、ミナミヌマエビと混ざって売られることはまずありません。

 

ヤマトヌマエビでしたらミナミヌマエビよりも若干高く売れますし、テナガエビでしたら、もっと高く売れますからね。

 

選別するコストよりグラム売りの方が安くつくエビ

 

一般的に、ペットショップなどで購入するミナミヌマエビでしたら、一匹単位で店員さんが掬ってくれて、それを購入することになるのですけど、グラム単位の場合は全く異なります。

自然の沼とか川に行って、網を投げ込んで、まとめてエビを捕獲するような感じで捕まえてきて、それを消費者向けにグラム単位で測って袋づめにして販売しているわけです。

別に自然にその辺の水辺で大量発生していますし、販売者も自分で育てたわけではないので、消費者から注文が入ったら、その都度エビを捕獲して販売するような方法ですね。

原価が全くかかっていませんから、捕獲した大量のエビの選別をするくらいなら、まとめてグラムで測ってそのまま販売した方がコストが安くつくので、スジエビが混じってくるといった理由です。

しかし、このスジエビとうのは、大変な曲者ですから、餌用として購入した場合を除き、ミナミヌマエビの水槽からは早めに除去をしないといけません。

 

 

ミナミヌマエビを襲うスジエビ

 

スジエビが凶暴性があるのは有名な話なのですが、ミナミヌマエビも襲われる事がありますから、スジエビを単独飼育をしている水槽以外であれば、スジエビは必ず除去するようにしてください。

メダカなどの魚ですら平気で襲って食べてしまうエビです。

ただ、スジエビが凶暴といっても、所詮は小さなエビですから、ハゼとかドンコ、大型の魚などの水槽に入れた場合は、あっという間に餌になります。

最初から、ミナミヌマエビをグラム買いして、それらを全て魚の餌用として扱うのであれば、特に選別や安全性を意識する必要はありません。

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ミナミヌマエビとスジエビの見分け方

 

ミナミヌマエビとスジエビの見分け方は極めて簡単で、どの角度から見ても一目で違う種類のエビである事が分かると思います。

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体の模様も全然違って、黒い線がたくさん入っているのですが、一番の特徴はザリガニやテナガエビのような長いハサミ付きの手を持っている点です。

ミナミヌマエビには、体の長さと同じくらのハサミ付きの手は絶対についていませんから、そのような個体が同じ環境にいれば、まずスジエビになります。

また、スジエビは動作もミナミヌマエビよりも素早いため、動きだけを見ても、水槽を上から見ても、横から見ても、スジエビである事が分かります。

スジエビだけを飼育している人はあまりいないかもしれませんが、他のエビとは共存できないエビであると覚えておくと便利です。

ミナミヌマエビをグラム購入して、スジエビが入っている状態で放置しておくと、ミナミヌマエビが次々に襲われてしまうのです。

ただし、夏場でしたら、ミナミヌマエビの増える量の方が圧倒的に勝っているので、よほど狭い水槽でなければ、それほど実害はないかもしれません。