ウミサソリの飼育をしたい相談?太古のロマンです

先日、知り合いからウミサソリの飼育をしたいけど、どこで売っているの?、どうすれば飼育出来るの?って相談を受けたんですが、結論から言えば、ウミサソリの飼育は現時点では不可能で、図鑑や専門書で復元された姿を見て楽しむとか勉強するだけです。

その理由ですが、ウミサソリは現在から4億年以上前の時代である、シルル紀に地球を支配していた水生の節足動物のことであり、その後に発生した大量絶滅により、地球上から姿を消してしまったと言われていますので、ウミサソリはどこにも売ってません。

もし、ウミサソリを売っている専門店があれば、それはウミサソリではなく、適当なアメリカザリガニとかワタリガニに勝手に名称をつけて売っている可能性がありますし、サソリと言う名称ですが、海中に棲息をしていた生き物なのでサソリとは違います。

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ウミサソリの飼育をしたい相談?太古のロマンです。

 

シルル紀ですが、ティラノサウルスやステゴサウルス等が地球上に存在していた恐竜の時代よりも遥かに前の時代になりますので、その後に何度も発生した大量絶滅を生き残って今でも地球の何処かに生存している可能性はかなり低いのではないかと思います。

なにしろ、ウミサソリは最大で2メートル、3メートルとか、とんでもない大きさの節足動物なので、それが今でもシーラカンスのように、地球の何処かで生きているとは思えないですし、仮に子孫が残っているなら相当な小型化をしている可能性もあります。

よって、ウミサソリの飼育は現状では不可能であり、多分、友人は何処かでウミサソリの事を知り、その復元された3DCGとかイラストを見て、この生き物いいなって思ったのかもしれませんが、全く知識がない人なら今でも生きていると思っても普通ですね。

 

 

ウミサソリの名称だけ聞けば水中のサソリと勘違い?

 

ウミサソリという名称自体、現在陸上で多くの種類が存在しているサソリの仲間と勘違いしてしまう名称なので、それが紛らわしいという理由もあると思いますが、このウミサソリという名称は、シルル紀に地球を支配していたこの種類全体の名称になります。

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現時点で体長3メートルで最大と言われているウミサソリのプテリゴートゥスでしたら、明らかに絶滅している恐竜の仲間のような名称なので知らない人でも間違えることはないでしょうけど、単にウミサソリだけでは今の生き物と勘違いしてしまいますね。

例えば、ヘビの仲間でウミヘビって種類のヘビがいて、エラブウミヘビ等が有名ですが、陸上で生息しているヘビとは異なり、常に海中で生息しているヘビのことをウミヘビといいますので、ウミサソリって聞けば、海の中にいるサソリの仲間と思う訳です。

 

 

近い将来ウミサソリの飼育は可能になるのか?

 

かつて、ジュラシック・パークという琥珀に閉じ込められた蚊の中から、恐竜の血をとりだしDNA復元して恐竜を現在の時代によみがえらせるという大ヒットした映画がありましたが、残念ながらDNAは2000万年位で復元が出来なくなると言われています。

流石に専門家ではないので、一般的に公開されている情報を元にするしかありませんが、4億年以上前に存在していたウミサソリを復元するのは現在の技術では不可能であるということなので、何らかの方法でDNAを入手しても無理だということです。

ただし、シーラカンスも絶滅したと言われていましたが、現存しているのが確認されて大きな話題になりましたし、人類は海中に関しては実は殆ど把握していませんから、もしかしたらウミサソリも何処かで生きているかもしれませんので、ロマンはあります。

もし、地球の何処かでウミサソリの仲間が生きていた場合、それを捕獲すれば飼育は可能かもしれませんが、シーラカンス並みの希少動物扱いになるでしょうか、個人レベルで水槽で飼育をするのは難しいでしょうけど生きているウミサソリには夢があります。



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