私からの勧誘(洗脳)でアクアリウムに興味を持ち、水槽を設置して色々と苦戦をしている人から相談を受けたのですが、なんでも水槽を設置した周辺から変な異臭がするので確認をしてみたら、水槽水からの異臭らしく、どうしたら良いのか?との内容です。
最近、都心では満員電車や日々の残業等により、ストレスで病んでいる人が多いので、手間がかからない癒やしの方法として、水草をレイアウトしたアクアリウム水槽を紹介することが多いんですけど、やはり初心者の人は色々とトラブルが発生するようです。
その中でも多いのが、最初は無臭だった飼育水が、しばらくすると変な異臭がするようになるって相談になる訳ですが、この水槽の飼育水から変な匂いがするってのは、特に問題ではありませんので、魚のような匂いが飼育水からするのはごく普通なのです。
水槽を設置したら変な匂いがするので困った話。
一般的に、初めて水槽を立ち上げる際にはハイポなどで塩素を完全に除去した水道水を使用しますので、人が口に入れる事を前提とした日本の水道水は通常は変な匂いはしません・・・と書きたいところですが、塩素系の変な匂い等がすることもあります。
日本の場合、海外とは異なり水道水からあからさまな異臭が感じられるとか、飲めないってことはありませんが、これまで埼玉県の水道水は塩素の匂いがきつすぎて、風呂にはいるのもかなりきつかった経験がありますので、地域によっては本当に臭いです。
ただし、塩素を抜いた後の水道水は特に異臭を感じることもなく、その水を水槽にいれた際には全く匂いがしないのですが、水槽を設置してしばらくすると、水槽の飼育水からちょっと生臭い感じの匂いがするようになっても、これはごく通常の状態なのです。
ミネラルウォーターと水槽の飼育水は違います。
コンビニやスーパーに行けば、六甲の美味しい水などのミネラルウォーターが簡単に入手できますし、ミネラルウォーターは完全に無味無臭なので、綺麗な水は匂いが全くしないって感覚の人も多いのですけど、水槽の飼育水は安定してくると僅かに匂います。
メダカやネオンテトラを手で触ってみると分かりますが、その際には手に生臭い魚の匂いがついてしまい、洗ってもすぐには取れませんし、そのような魚を沢山飼育している水槽では僅かにその魚の匂いがしてしまうのは当然なので、完全無臭にはなりません。
基本的に魚を人の体温で直接触れると、人間で言えば大やけどをしてしまった状態になりますから、魚を触る時には水槽などの水に手を突っ込んで、体温を抑えてから触るか、なるべくネットなどを使って極力直接魚に手を触れないようにするのがお勧め。
水槽から匂いがしても極端な水換えは不要です。
今回、初めて水槽を設置した人なので、水槽から感じられる僅かな飼育水の匂いも気になってしまったようですが、飼育水は完全に無臭のミネラルウォーターのような管理はできませんので、匂いが発生するのが普通ですから、極端な水換えは必要ありません。
逆に、毎日のように水換えをしてしまうと、飼育水が安定しなくなる恐れがありますので、水槽立ち上げ時にろ過フィルターが機能していないことにより、水槽から変な匂いがしている場合であっても、ろ過フィルターが安定してくると次第に改善されます。
どうしても水槽の臭いが気になる場合、ガラス蓋をしてしまえば匂いはほぼ防ぐことが出来ますし、ろ過フィルターが安定してくることには、初期の頃よりも匂いは抑えられてきますし、しばらくすると慣れてきて気にならなくなるので、ノープロブレムです。
水槽のろ過フィルターが可動していない立ち上げ時には、アンモニア臭等の匂いがよりキツイこともありますが、安定してくると次第にそれも改善されてきますが、ろ過フィルターの容量が足りていないと、ドブのような悪臭がすることもあるので要注意です。