自宅で猛毒のヤドクガエルを飼育しても大丈夫?

水槽の管理をしていると、単に水を入れて魚やエビの飼育をするだけではなく、下半分は水辺で、上にはシダの葉や苔が茂ったようなジャングルのようなレイアウトで楽しみたいって気分になることもありますが、これを一般的にアクアテラリウムといいます。

アクアテラリウムに関してはアクアテラリウムの知識があればとても簡単で、余程難しい植物を育成しない限りは水草やろ過フィルター、水温管理等の基本的な知識があれば容易に行なえますので、アクアテラリウムからアクアテラリウムを始める人もいます。

そこで、せっかくアクアテラリウムにするんだから、水辺を好む両生類、いわゆるカエルの飼育をしてみたいと考える人も出てきますが、カエルの中でも強い毒性を持つことで有名なヤドクガエルの飼育をしたいって人から相談を受けましたのでその回答です。

 

 

自宅で猛毒のヤドクガエルを飼育しても大丈夫?

 

ヤドクガエルに関しては、大変綺麗な蛍光色の体をしていて、猛毒で有名なヒョウモンダコと同じく、見た目で危険であることを周囲に警告をしているタイプのカエルであり、その毒は極めて猛毒で、現地の部族の人達が吹き矢で使っていたことで有名です。

人ですら殺傷能力がある猛毒を持つヤドクガエルなんですが、実は普通に日本でも飼育することが出来ますし、別に特定外来生物等のように、行政の許可も必要ありませんから、興味があればヤドクガエルも良いのですが、手間ひまがかかるので本当に大変。

ヤドクガエルなんですけど、確かに現地では猛毒を持った個体がいるわけですが、あれは現地の餌を食べてそれが毒として体に蓄積されていく仕組みになっていて、日本国内で自分で育てたヤドクガエルには猛毒は先ずありませんので、特に心配は不要です。

 

 

ヤドクガエルの飼育は想像以上に大変なので大丈夫か?

 

見た目が大変綺麗な色をしていて、相当な種類が存在しているヤドクガエルですから、この類の模様や色のカエルが好きな人にはたまらないほど可愛いと感じるかもしれませんし、それで猛毒を実は持っていないとなると、ぜひ飼育をと考えるかもしれません。

しかし、ヤドクガエルの飼育はとても大変で、安易に手を出すと先ず死なせてしまいますので、本当に管理ができるのか?せっかく可愛いカエルの飼育をするのに死なせてしまうと可愛そうですから、事前によくヤドクガエルの生体や管理法を勉強しましょう。

ヤドクガエルの飼育ですが、カメレオンの飼育などと同じく、霧吹きで定期的に水を全体に吹きかけておく必要がありますし、全体を保温したり、照明の管理をしたり、基本的にはアクアリウムとそれほど変わらないのですが、問題は餌の管理になります。

 

 

ヤドクガエルは生きたコバエを餌として与えます。

 

以前、ヤドクガエルの飼育に興味を持ち、ヤドクガエルを実際に飼育している友人の飼育環境を見せてもらったことがあるんですが、餌は生きたコバエを繁殖させて、それを与える必要があるらしく、ブラインシュリンプを毎日孵化させる手間暇よりも大変。

基本的にヤドクガエルの飼育はカメレオンのように大きなゲージは必要ありませんので、それらと比較するとコストも大幅に掛からないのですが、やはり水槽内の植物に霧吹きで定期的に水を吹きかけて湿らせ無いといけないので、完全放置はまず無理です。

人工の餌を食べる個体がいるのかもしれませんが、友人曰く、ヤドクガエルは生きたコバエを与える必要があるので、この手間ひまをかけれないのであれば、飼育はやめておいた方が良いとのことで、それが出来るのであれば是非やってみれば?とのことです。

カメレオンの場合、動くものしか食べないことや、水に関しても動くものしか飲まないのと、目線を人が見下ろす形でゲージの中で飼育すると重度のストレスを感じで死んでしまいますので、本当に大変ですから、それと比べるとヤドクガエルはいい感じです。