最近では、乱獲で絶滅寸前とか言われていて、流通するウナギの価格が暴騰していますが、コンビニとかスーパーとかファーストフードで大量のウナギを営利目的で取り扱うとか、過剰なセールスをしている企業などがどう見ても問題だと思っている人も多い。
静岡県にある「うなよし」ってうなぎやさんのうな重もドンドン値上がりをしていて、一人前の特上を頼むと、その他のオプションも含めて一人1万円位の予算が必要になってしまっていますので、高速代とガソリン代を入れると、1回5万円位が必要ですね。
ただ、ウナギは食用として流通することが多い魚なんですけど、人となつく魚ですから、個人的にペットと飼育している人もいますし、案外可愛い顔をしていますから、これからウナギを飼育したいと思っている人も多いのですが、特有の注意点があります。
ウナギの飼育に上部ろ過フィルターと枠あり水槽が必須な理由。
ホームセンターのアクアリウムコーナーでも普通に四万十川産のウナギの稚魚が売られていることが多いので、偶然見つけたウナギの稚魚をこれから飼育する予定の人、現在ウナギの飼育をしている人に知っておいてほしい注意点は枠あり水槽が必須の点です。
オーバーフロー水槽でしたら別ですけど、ウナギ用にオーバーフロー水槽を用意できる人は少ないので、水槽は枠あり水槽に合わせて上部ろ過フィルターも必須になりますので、60cmの上部ろ過フィルターセットを用意しておけば、安心して飼育ができます。
ウナギを飼育する場合、最も注意するのが脱走を阻止することであり、ウナギは稚魚の時はそれほどでもありませんが、成長をして行くに連れて強烈なパワーとヌルヌル体質で本当に小さな隙間からでも脱走をしてしまいますので枠無し水槽では駄目なのです。
水槽のあらゆる隙間を塞がないと簡単に脱走するウナギのパワー。
水草水槽を育成するADAの枠なし水槽でウナギを飼育していると稚魚の時は問題ないのですが、ある程度成長をしていくと、必ず脱走をしてしまいますので、必ず枠あり水槽が必要になる事に加えて、水槽上部の穴や隙間をすべて完全に塞ぐ必要があります。
過去に川で釣り上げた天然ウナギの飼育を室内水槽、屋外の水槽でしていた事があるんですけど、少しでも隙間があると、そこからウナギは脱出してしまい、特に屋外では脱走が当たり前で、ウナギは水がない場所でも移動が可能なので行方不明になります。
ウナギはフィリピン沖?の深海で産卵をして、そこで孵化した稚魚がまた川に戻ってくるという不思議な習性があるんですけど、その際にウナギが滝や普通の魚が移動できない場所を移動していき、まさかここにウナギがいないだろうって場所で見つかります。
産卵時期になると成長したウナギは本能的に水槽内で暴れ始めます。
枠あり水槽で完全に水槽上部の蓋をして飼育をすれば、ウナギは元々大変強い魚ですから、適切な餌とろ過フィルターさえ稼働していれば、長期間に渡って育てることが出来るんですけど、ある時を境に水槽内で暴れるような状態になることがよくあります。
また、水槽内でウナギが落ち着かなくなって、頻繁に脱走できる隙間が無いかを調べていたりしていると、大抵は本能的に産卵時期に河川を下って海に移動をしようとしている状態ですから、その際にウナギをそのまま飼育するか逃がすかの検討をします。
産卵場所が海で生息場所が河川という、変わった生態を持つウナギを個人レベルで水槽内で産卵させて孵化させるのは現状では不可能ですから、稚魚を購入したりウナギを釣り上げて水槽で飼育することになるのですが、期間限定飼育と思った方が良いです。
よくあるのが、ペットショップで購入した魚を川に放流してはいけませんって話なんですけど、ウナギを釣り上げた川に戻すのは全く問題ありませんし、ウナギの場合、産卵時期になるとそのまま海に移動をしていくので、他の魚とは扱いが違う気もしますね。