水槽の中のコケ取り要員として、有名なのがプレコやオトシンネグロ、オトシンクルス等の吸い付きナマズと呼ばれている、口が吸盤のようになっていて、水槽のガラス面や流木にくっついて苔をガシガシと削り取るように食べてくれるナマズ達になります。
最強のコケ取りハンターとしては、セルフィンプレコが有名で凄まじいコケ取り能力があるのですが、かなりの大型になるプレコになりますので、60cm水槽であれば飼育できないことはないのですが、40cm位に成長するプレコなので止めておきましょう。
60cm以下の水槽でコケ取り目的で飼育をする吸い付きナマズといえば、オトシンネグロとかオトシンクルスが有名で、価格も安いのですが、何よりも成長してもサイズがそれほど大きくならない魚になるので、小型水槽では特に好まれて飼育がされています。
餌を与えているのにオトシンネグロやプレコが死ぬ原因。
これらの吸い付きナマズの飼育をしていると、プレコタブレット等の餌を毎日与えているのに、何故か死んでしまう状況になる人もいるようですし、苔を食べているんだから餌は与えなくても良いだろうと放置していると、死んでしまった人も結構います。
案外知らない人が多いんですが、コケ取り要員として水槽に投入されることが多いオトシンネグロやオトシンクルス、プレコの仲間たちは相当な大食感であり、大量の餌を食べないと死んでしまいますので、簡単に言えば、餌不足になると餓死してしまいます。
ですから、プレコやオトシンネグロ、オトシンクルスが何故か毎回死んでしまう環境の人は、水質に問題がないのであれば、殆どの場合で餌不足による餓死が原因になっているので、先ずは餌不足になっていないか?それを確認しておいたほうが良いですね。
プレコやオトシンネグロは夜行性なので餌は朝晩与えます。
これも知らない人が結構いるんですけど、吸い付きナマズに関わらず、ナマズの仲間は基本的には夜行性になりますので、水槽で飼育している場合は、昼間でも動いている個体も多いのですが、夜間に活発的に餌を探して食べますから、餌は朝晩に与えます。
別に朝昼晩与えても問題はないのですが、仕事や学校ででかけている人は、エーハイムオートフィーダーでもない限り、昼間に餌を与える事はできませんし、プレコやオトシンネグロの場合は、朝晩に餌を与えれば十分なので、特に昼間は不要になります。
というか、朝与えた餌が適量であるなら、お昼くらいまでは水槽の中に残っているはずなので、必要以上に餌を与える必要はありませんから、飼育しているプレコやオトシンネグロの大きさや個体数に合わせて、朝晩にプレコの餌を水槽に入れておけば大丈夫。
一部のプレコは熾烈な縄張り争いで死んでしまうこともあります。
水槽のコケ取り要員として人気があるオトシンネグロやオトシンクルスであれば、小型で性格も温和なので、同種間でも喧嘩をすることもなく、縄張り争いを繰り広げることもないのですが、一部のプレコの仲間は同種間で凄まじい縄張り争いを行います。
有名なのがブロンズプレコって言う8cm位の小型のプレコなんですけど、コケ取り要員として結構人気で水槽に投入する人が多いのですが、プレコの隠れ家をしっかりと用意した水槽でないと、凄まじい縄張り争いを繰り広げて弱い個体から死んでしまいます。
プレコをコケ取り要員として採用する場合、コケ取り能力だけを意識してしまい、餌が足りていない状態を作ってしまうとか、隠れ家を用意しておらず、縄張り争いで相手が死ぬまで体当たりを繰り返すとか、色々と問題が出るので必ず事前に確認します。
オトシンネグロ、オトシンクルスに関しては、飼育と繁殖を何度もやっているんですが、これらが死んでしまう環境は大抵が餌不足であり、60cm水槽であればエーハイム2213を3台位可動させていれば餌不足と寿命以外で死ぬことはないのでお勧めです。
他の魚やエビに悪影響を与えることもなく、コケ取り能力が高い吸い付きナマズ達ですが、じつはかなりの大食感で水を汚しやすいので、これらの魚の飼育をする場合、ろ過フィルターを大幅にパワーアップさせた環境で飼育するのがおすすめと言えます。