熱帯魚等を専門に扱っている、いわゆるアクアリウム専門店にいくと、店内には数多くの水槽が展示されていて、その中ではいろいろな魚とかエビが展示販売されている訳なのですが、水槽を見てみると不思議な事に必要なあるものが無いことに気が付きます。
これはアクアリウム専門店によって違いがあるので絶対ではないのですが熱帯魚の飼育に不可欠な水温を管理するヒーターとか水槽クーラーがまったくなく、水槽が極めてシンプルな構成になっていて、余計なものが全く無い状態での展示水槽がよくあります。
水槽用のヒーターや水槽クーラーが全く無いのに熱帯魚が一年中水槽の中で展示販売されている?、一体どうやって飼育をしているのか?、日本の環境に耐えれるような特別な個体なのか?、知らない人が見たら驚く人もいるのですがトリックはシンプルです。
アクアリウム専門店の水槽はヒーターを一体何処に設置?
知っている人からすれば、別にトリックでも何でもなくて、本当に基本的な管理方法なんですが、知らない人から見たら水槽用のヒーターやクーラーもないのに、冬場に熱帯魚を普通に展示していたり、夏場でもレッドビーシュリンプがクーラー無しな不思議。
この答えなんですけど、実はアクアリウム専門店は個別に水槽単位でヒーターやクーラーを設置するとその管理や維持費が膨大なコストになることが多くて、まとめて部屋ごと空調管理をしているか、水槽が実は直結していてまとめて水温管理をしています。
部屋ごと建物ごと全てエアコンで空調管理をすれば、夏場でも冬場でも水温を25度に保つことが出来ますし、電気代が大変では?と思うかもしれませんが、個別に水槽の水温を管理するよりも水槽が多くなると部屋ごと管理したほうがコストが安くなります。
実はすべての水槽が繋がっているオーバーフローシステム。
部屋ごと温度をエアコンで管理する方法はとても簡単で、電気代さえ問題なければ誰でも簡単にできる方法なのですが、そうではない場合、実はプロショップが扱っている水槽は全てが直結して繋がっていることも多くて、それらをまとめて管理しています。
簡単言えば、すべての水槽が繋がっているオーバーフローシステムになっていて、この方法であれば水換えも簡単で水温管理も簡単ですし、オーバーフローシステムで別途で見えない場所に巨大なろ過水槽が用意されていてそこにヒーター等があるわけです。
水換えの際もまとめて行うことが出来ますし、膨大な水槽を個別にメンテンスするよりも、まとめて管理した方が楽なんですけど、この方法は管理を間違うと一気に水槽の魚が全滅をしてしまう可能性もある事や正しい知識がないと逆に管理が難しい方法です。
アクアリウム専門店は常にコストを考えた水槽の管理を行います。
アクアリウム専門店でも水槽を個別に管理していて、ヒーターやろ過フィルターが水槽に設置されているお店もありますし部屋ごとの温度を管理するのが難しいホームセンター内のアクアリウムブースの水槽も個別にヒーターが設置されていることがあります。
プロの専門店は一般家庭の水槽管理とは異なり、常にコストを考えて水槽を設置していきますから、部屋ごと、建物ごと水温や水質管理をした法が良い場合、個別に水槽の管理をした方が良い場合、その両方を組み合わあせて管理を行う等の違いがあります。
展示している魚やエビが死んでしまっては商売になりませんし、水槽の管理や維持をするために人材を雇って給料を払っていても儲けにならない訳ですから、一般家庭の水槽管理とは全く異なる次元で管理がされているので、一度注意して観察してみましょう。
アクアリウム専門店の水槽を見ていると、初心者の飼育の参考になる事が多いです。