最近メダカの飼育と繁殖を始めた方からのご相談を受けたのですが、通常はメダカたちは卵を水草に産み付けて産卵をしていて、独特の接着剤とかノリで卵を水草にくっつけているような状態で、容易には外れないようになっていて卵を保護している状態です。
メダカの卵は早めに採取して親メダカから完全に隔離させておかないと、殆の場合で親メダカたちに見つかり次第卵は全て食べられてしまいますし、万が一親メダカたちに食べられなくても孵化して稚魚が誕生した瞬間に襲われてすぐに食べられてしまいます。
ですから、メダカの卵を孵化させて、メダカの飼育と繁殖を行う場合はメダカの卵を必ず水槽から取り出して、他の水槽(サテライトや独立した水槽)移動させて、孵化するまでの2週間位の期間を安全に隔離させ管理するのがメダカを増やす為の基本です。
メダカの卵は水草から採取して水槽の底に沈めても孵化する?
メダカが産卵を好む場所はホテイアオイのあのモワモワとした根っこ部分やウィローモスのような見るからに安全そうな水草、ストレーナーパイプやスポンジフィルター等、とにかく外敵から見つかりにくい場所を本能的に選んで産卵を行う傾向にあります。
その産み付けられてたメダカの卵を管理者が見つけて採取を行う訳ですが、当然水草などにくっついていた水草をスポイトなどで採取してからサテライトなどに移動をさせると、どうなるのか?と言えば、そのまま水槽やサテライトの底に卵が沈んでいきます。
本来水草にくっついて外敵や天敵から見つかりにくい場所に特有の粘膜のようなものでくっつけて産卵をしていたメダカの卵は一度採取すると管理者が卵を再度水草にくっつけるのは難しいのですが、そのまま水槽やサテライトの底に沈めたままで大丈夫です。
メダカの卵とミナミヌマエビの卵の違いを知っておくと便利。
メダカの卵を産み付けられている水草などから取り外してしまうと、もう再度水草などに貼り付けることが難しくなり、その採集した卵は隔離した水槽、サテライト、バケツ等の底にそのまま沈んでしまう状態になるのですが、全く問題なく孵化が可能です。
ここで知っておくと便利なのが、ミナミヌマエビやレッドビーシュリンプ等の卵は親がくっつけているお腹から一度でも取れてしまうと、もうその卵は二度と孵化しなくなりますからその話とメダカの卵の話がごっちゃになって勘違いをしている人も多いです。
メダカの卵について言えば白っぽくなっている無精卵とか、水温が低いなどの影響で卵に白カビが発生しているような状態にでもなっていない限り、水槽やバケツ、サテライトの底にそのまま沈めておけば適正な温度管理をしておくと、問題なく孵化出来ます。
メダカの卵を安全に孵化させるならスドーサテライトがお薦め。
メダカの卵の孵化については、水温が25度以上であり、水質に問題がなく、ある程度の照明が用意されている環境であれば、そこに入れておくだけで2週間位あれば簡単に孵化できますので、春から秋にかけてはバケツや発泡スチロール等でも孵化出来ます。
ただ、メダカの卵はとても小さい事から、一度でもバケツや発泡スチロールに入れてしまうと、その後は目視で探すのが大変難しくなるので、そのまま屋外に放置しておくのであればよいのですが、孵化に一番お薦めになるのはスドーのサテライトになります。
スドーのサテライトであれば、全てが透明でサイズが小さいですし、水槽に引っ掛けて使用する都合上、卵の管理がとてもやりやすくなりますので、これからメダカの卵を孵化させるのであれば、サテライトを購入しておくと、とても管理がしやすくなります。
慣れている人で気温が高い夏場であるなら、バケツの底にメダカの卵を放り込んでおけば、目視で見つけるのは難しくなりますが、屋外に2週間ほど放置しておけば勝手に稚魚が生まれてきますから、ダイソーの100円バケツなら予算も安いのでお薦めですね。