サテライトでメダカの稚魚が毎回全滅する理由

ここ最近、かなり蒸し暑くなってきましたので、そろそろ猛暑がやってきそうな今日この頃になりますが、この時期はメダカやミナミヌマエビ等が大量に繁殖をするシーズンですから、飼育下で管理者が適切に繁殖優先の管理をすれば爆発的に個体が増えます。

一番簡単な方法は、日本原産の魚やエビであれば、汽水域でゾエア形態で繁殖をする生体を除き、淡水環境のみで繁殖をする生体であれば、広めのジャンボタライのような水槽を用意して、その中に多めに水を入れて放置するだけで、最高の環境が出来ます。

なので、メダカの増やし方は稚魚や卵をダイソーの100円のバケツに入れて、後は適当に屋外に放置しておくだけで、蒸発した水を追加しておけば、勝手に成長をしていくんですが、室内でメダカの稚魚を育てる場合はサテライトが最も飼育が容易になります。

 

 

サテライトでメダカの稚魚が毎回全滅する理由。

 

サテライトでメダカの稚魚が死んでしまう理由ですが、いくつかあって、一番多いのが、餌が足りなくて餓死してしまっているケースで、成長したメダカの場合、別に餌を与えなくても問題ありませんが、稚魚の場合は毎日数回に渡って餌が必要になります。

針子と呼ばれているメダカの稚魚の小さなボディを見れば分かりますが、あまりに小さて餌を食いためしておくことが出来ず、頻繁に新しい餌を食べないと餓死してしまいますので、室内でメダカの稚魚を飼育する場合は、最低でも朝晩多めに餌が必要です。

また、稚魚用の餌は細かく砕いた餌でないと稚魚が食べることが出来ませんし、あまりの小さな体故に、泳ぐのがあまり得意でないことから、大きな水槽よりもサテライトLで飼育した方が、餓死する個体が少なくなり、メダカの稚魚の生存率が高くなります。

 

 

サテライトの水流が早すぎて過労死してしまう。

 

サテライトの仕組みとしては、水作の水心などを使用し、エアレーションで本水槽の飼育水をサテライト内で循環させることにより、メンテナンスフリーを実現しているのですが、この際のエアレーションが強すぎると、水流が強くなりすぎて稚魚は死にます。

メダカの稚魚を自然界で見れば分かりますが、殆ど水流がない浅瀬にまとまって活動をしていて、そこでプランクトン等の微生物を食べながら天敵を避けつつ成長をしていくので、殆ど水流がない位の環境で育てたほうが稚魚の生存率はかなり高くなります。

ただし、サテライトの水流を極端に弱くしてしまうと、本水槽とサテライト内の水温に温度差が発生してしまうことがありますので、サテライトの水温が適正であることをかくにんする為に、水温計を浸かってエアレーションの強さの微調整をすると安心です。

 

 

サテライトLで中に余計なものを置かないのが基本。

 

サテライトには色々な種類がありますが、メダカの稚魚の飼育用として利用する場合、可能な限り大きなサテライトLを使うのが基本で、これが一番小さなサテライトSを使った場合、稚魚の生存率が極端に低くなりますので、サテライトLを使うのがお勧め。

更にサテライトLを取りつけると、結構なスペースに余裕がありますので、中にソイルを敷いたり、流木をレイアウトしたり、水草を入れたりする人がいるのですが、稚魚の飼育をする際にはベアタンクで中には可能な限り何も入れないのが基本になります。

これは、稚魚の生存率を高くするには魚の種類に問わず、面積をより広く取る事がかなり重要になりますので、ウィローモスなどを入れておくと隠れ家になるだろうと思っているといつの間にか稚魚が殆ど死んでしまった・・・となるので覚えておきましょう。

寒い冬の時期なら、室内でヒーターで水温管理をしている水槽でしか稚魚の孵化、飼育ができないのですが、暑い時期になると屋外でダイソーの100円バケツに卵を大量に放り込んで放置しておくだけで、生存率が高くなりますので、そちらがお勧めです。