そろそろ3月も終わりに近づき、気温も暖かくなってきたので屋外水槽のメダカも活発に動き始めていますし産卵活動も始めているので、メダカの繁殖のシーズンになってきた訳ですが、室内でメダカの飼育をしてきた人であれば常に産卵をしている状態です。
それで、室内水槽にて今年の1月くらいに孵化したメダカの稚魚たちも大きく成長をしていて、そろそろ産卵活動をするのでは?って状態になってきているのですが、サテライトLの中を泳いでいるメダカを見ているとある不思議な光景を見ることになります。
その不思議な光景というのが、大きく3cm位まで成長をしたメダカと、殆ど稚魚の状態から成長していないメダカの違いであり、かなりの大きさに差がありますし、通常ならこれくらい大きさが違うと大きな方のメダカが餌として食べてしまうのが普通です。
稚魚を食べるメダカと稚魚を襲わないメダカの違いは個体差?
大きさに相当な差があり、普通なら体の大きな方のメダカが小さい稚魚と殆ど大きさが変わらないメダカを食べてしまう環境でも、普通に何事もなく泳いでいて小さい方のメダカが食べられない状態というのは、メダカを飼育している状態ではかなり特殊です。
本来であれば、体の大きい方のメダカが小さい方のメダカを襲って食べてしまうのが普通ですし、口に入らないある程度成長をした稚魚でも、無理やり襲って食べてしまう事も多いですから、体の大きさが極端に違うメダカ同士が一緒に泳ぐのは異例です。
この、成長とした大きなメダカとかたや稚魚と殆ど大きさが変わらない小さなメダカが同じ水槽で泳いでいる現象ですが、恐らくはメダカの個体差により、稚魚を見ても大きなメダカが餌とは認識せずに、仲間のメダカだと認識しているような気がしています。
稚魚を襲って食べないメダカのみを飼育したらどうなるのか?
大きく成長をしても稚魚を襲って食べないメダカ、これがどういった原理でそうなっているのかについては個体差や環境の要因であるとか、正直原因がよく分からないので確実な判断はできないのですが、稚魚を食べないメダカのみを飼育したらどうなるのか?
これについては、現在サテライトLにて継続して稚魚を食べない体長が3cm位に成長をしたメダカの飼育を行っており、20匹位の大きさがバラバラのメダカを飼育しているのですが、新しく卵を投入して稚魚が孵化しても、なぜか襲われることがありません。
安定してメダカの粉末状の餌を与えているのが原因なのかもしれませんが、新しく稚魚を水槽に入れても、なぜか他のメダカが襲うことなく何事もなく稚魚も泳いでいるので、今のところはサテライトLの環境内においてはメダカの稚魚は襲われていません。
稚魚を襲わない大きなメダカがいると他のメダカも襲わなくなる?
通常においてはメダカの稚魚と親メダカが同じ水槽にいれば、凄まじい速度で親メダカがが稚魚を襲って食べてしまうことになるので、それで水槽内で稚魚が誕生しない状態になるんですけど、大きなメダカが稚魚を襲わない場合は事情が異なるかもしれない?
サテライトLのように周囲が全て透明でなにもない特殊な環境においては、親メダカというか、一番体の大きなメダカが稚魚を襲わない場合、他のメダカも追従して稚魚を襲わなくなり、結果的に稚魚が生き残れる環境になるのではと勝手に仮説を立ててます。
個人的には稚魚を襲わない大きなメダカの飼育には関心があるので、引き続きサテライトで飼育を続けて行く予定なのですが、メダカがどのような思考回路で意思疎通を行っているのか、なぜ?稚魚が襲われないのか?、偶然なのか必然なのか興味ありますね。
サテライトLで飼育をしているメダカだけがこの状態で、他の水槽だと卵も稚魚も直ぐに他のメダカが襲って食べてしまうのですが、稚魚が全く襲われないメダカの飼育方法が確立すれば、今後のアクアリウム環境にも大きな影響をもたらしそうなのですね。