水槽に引っ掛けるだけで、新しいミニ水槽として利用できたり、新しいエビや魚を追加する際の水合わせで利用できたりと、痛いところに手が届く使い方ができるのがスドーのサテライトになる訳ですが、これ、ろ過フィルターとしても使えるのでしょうか?
そのような相談を受けたのですが、結論から言えばサテライトをろ過フィルターとして利用することは普通に可能ですので、興味があればやっても良いとは思うのですが、エーハイム2213等で使っているエーハイメックなどを突っ込んでも意味がありません。
サテライトをろ過フィルターとして使うと言っても実際には普通にろ過フィルターを追加したほうが圧倒的に費用対効果が良いですし、濾過能力も高いので、特定の条件をみたす場合でなければ、サテライトをろ過フィルターとして使うのはお勧め出来ません。
サテライトはろ過フィルターとして使うと効果的なの?
では、実際にサテライトをろ過フィルターとして使うと効果的なのか?といえば、あまり効果的ではないですが、水槽の環境や飼育している魚やエビによっては、サテライトをろ過フィルターとして使うと何かと便利なケースもない訳ではありません。
エーハイメック等のろ材をそのままサテライトに突っ込んでも、水流が循環する量が全然足りないことや、底面部分のろ材付近では殆ど水が循環しないので、ろ過フィルターとしての納涼は殆どなくて、趣味でDIYを遊ぶのなら別に良いかな?と言った感じ。
唯一、サテライトをろ過フィルターとして使うと効果があるのは、スポンジフィルターをサテライトLの中に入れて、強力なエアーポンプを突っ込で、スポンジフィルターを稼働させることであり、これならサテライトの水の循環量でもろ過が機能します。
サテライトにエーハイメックを満タンに入れると如何にも効いてそう?
サテライトは透明なプラスチックの水槽で中身が丸見えですし、サテライトLなら2リットルの容量がありますので、事実上、エーハイム2213のバスケットにろ材を入れた時と同じくらいのろ材を収納することが出来るので如何にも効きそうですね。
しかし、サテライトLに2リットルのエーハイムをいれて、エアーポンプを取り付けて稼働させても、水の循環量が全然足りないことや、全体を水が循環する仕組みではないので、ろ過フィルターとしては殆ど無意味ですから、完全に趣味の範囲の話です。
エーハイム2213にはサブフィルターと言って、同じ容量の2213を何台でも追加できる構造になっているですけど、実際には追加できるサブフィルターが一台のみになっており、それ以上に3台、4台と追加すると濾過機能が急激に低下してしまうわけですね。
ろ過フィルターはろ材を放り込んで水を循環させるだけでは駄目?
案外知らない人が多いんですが、水槽に取り付けているろ過フィルターと言うのは、単にろ材を沢山放り込んで水を循環させておけば良いってものではなくて、必ず一定量の水を循環させないとろ材にバクテイアが定着してくれませんので、水量が重要です。
エーハイム2213には強力なポンポが搭載されており、そのままでは濾過されて水槽に戻される水の勢いが強すぎてしまい、メダカなどが死んでしまうくらいなのですが、これくらいの水量の循環でもサブフィルターを追加で一台のみしか利用できません。
ですから、サテライトに水心等の強力なエアーポンプを取り付けても、ろ過フィルターとして機能させるためには水量が全然足りないことや濾材を満タンに入れても、水が循環するのは水面付近のみになるので、ろ過フィルターとして機能はしない訳ですね。
水流を作ると問題がが出る水槽や水槽の中にスポンジフィルターを設置したくない場合、加工は必要な場合が多いのですが、サテライトLの中にスポンジフィルターや水作エイトなどを設置して放り込んでおくと、隔離した濾過槽としての利用は可能です。