白メダカとヒメダカを掛け合わせたら?|ラメ入りメダカ誕生

ヒメダカについては、現在では日本標準のメダカとして認識されていることが多いのですが、元々は黒メダカと呼ばれている日本本来の自然環境で生息しているメダカの突然変異体を固定したメダカのことです。

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単純に考えれば分かりますが、ヒメダカのような目立つ色をしたメダカが自然界の沼地や川などで泳いでいれば、同じような場所で生息しているタガメやヤゴ、大型の魚などにの天敵にあっというまに見つかってしまって食べられてしまいます。

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タガメについては、現在は自然下では殆ど見られなくなっているくらい珍しい昆虫になっているのですが、メダカにとっては天敵そのものであり、さらに大型の魚やカエルまでも襲って食べる獰猛な昆虫のことです。

小学校のプールなどで見られた、水カマキリなどもメダカを襲って食べることがありますが、こちらも現在は自然下ではなかなか見ることができなくなっているようです。

 

自然下でも飼育下でも、とにかく目立つ色のメダカは白メダカ

 

そんな日本標準のメダカとして扱われているヒメダカよりも、さらに目立つ色のメダカといえば、全身が真っ白な白メダカであり、このメダカは本当に真っ白ですから、どこで飼育をしても目立ちます。

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自然下では、偶然白メダカが誕生したとしても、あまりに色が目立ちすぎる為に、ヒメダカ以上に目立つ存在になってしまい、直ぐに捕食されて生き残ることは出来ません。

しかし、人が人為的に育てているような環境であれば、白メダカも普通に生き残ることができますので、水槽内の飼育でないと育てることは出来ないタイプの魚になります。

やってはいけない事とされているのですが、もし白メダカの自然下の放流をした場合でも、人に懐いている上に、あまりに目立つ体をしていますので、その全ての個体がなんらかの天敵に捕食されてしまうでしょう。

 

魚の飼育に全く興味がない人にも幅広い人気があるのは白メダカ

 

白メダカの特徴としては魚の飼育に全く興味がない人でも、それなりの認知度や人気がありますので、ビオトープなどでも積極的に採用されているメダカです。

そのため、老舗の日本料理店の前にある庭場の水場などでも、白メダカを見かけることはよくあります。

白メダカは、現在においては特別希少性が高いメダカではありませんが、商業的に見ればある程度通用するメダカになりますから、他のメダカと比べると単価が高い傾向にあります。

一般的に価格が安いとされているメダカの中でも、白メダカに関してはそれだけ売れる市場と需要があるということになりますね。

最も悲惨なのはヒメダカであり、餌用として最も雑に扱われているメダカになります。

このような自然下ではどちらも生き残れないであろう、白メダカとヒメダカなのですが、この2種類の色の異なるメダカを掛け合わせたらどのようなメダカになるのでしょうか?

 

ヒメダカと白メダカの掛け合わせは、ラメ入りのメダカが誕生する可能性が高い。

 

白メダカ、ヒメダカ共に、若干その色は違いますが同じメダカであり、当然掛け合わせて新しい子孫を残すことができます。

その際に、白メダカとヒメダカを同じ水槽で飼育していると、新しい稚魚が沢山生まれてくるのですが、稚魚が一定以上の大きさになると、どのような色のメダカであるかが判別できるようになります。

生まれてすぐの稚魚であっても、メダカの場合はある程度の色の判別はできるのですが、やはり一定以上の大きさになったメダカの方がより正確に色の違いや模様の違いを判別できるようになります。

その間、水温25度以上で順調に育って、約一ヶ月といったところでしょうか?

できれば、室内水槽に水槽クーラーを設置してサテライトで稚魚のみを飼育したほうが、より安心して飼育する事ができます。

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そして、白メダカとヒメダカを掛け合わせて生まれてくる新しい稚魚の色になると、普通に白メダカの色をした個体、ヒメダカの色をした個体、白メダカとヒメダカの中間の色をした個体等が誕生してきます。

正直言って、白メダカとヒメダカの中間色のようなメダカの個体は、見ていてもイマイチ良い感じには思えないのですが、このタイプの個体の中で、稀にラメ入りの模様をしたメダカが生まれてくることがあります。

いわゆる、ラメ入りとは光沢模様のようなメダカであり、さらに交配を重ねて、その光沢が大きくなったり、特定の模様になった際には、希少性のメダカになる場合がありますので、飼育者としても育て甲斐があるメダカになります。

ラメ入りのメダカが誕生する確率はそれほど高くないと思いますし、水温であったり環境であったりも関係してくるかもしれませんが、普通に白メダカだけ、ヒメダカだけの環境ではあまり誕生しないメダカですから、掛け合わせの効果は高いといえます。

また、白メダカというのは、ヒメダカと比較すると体が弱いとか、長生きしにくい個体が多いようですから、頑丈なヒメダカの遺伝子を受けつでいる白メダカが誕生しているのであれば、純粋な強い個体の白メダカを育てることにもつながります。

興味があれば、一度ラメ入りのメダカを誕生させるために、白メダカ、ヒメダカを同じ水槽で飼育しても良いかもしれませんね。

ただ、それなりの年月がかかる場合もありますし、直ぐにラメ入りの稚魚が生まれる場合もありますが、基本的には確率の問題ですから、より多くの卵を捕獲し、その卵から稚魚を誕生させる事が、ラメ入り誕生につながる事になります。

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