本来は日本に自生している水草ではないのですが、そのあまりの繁殖力の強さによる日本の環境に帰化してしまった水草がホテイアオイであり、夏場になると毎年何処かで大繁殖をして水門が詰まったとか色々なトラブルを引き起こしているのを目にします。
ただ、ホテイアオイは育成や繁殖が大変容易なことや紫色の綺麗な華が咲くこと、メダカの隠れ家や産卵何処になることもあり、価格もホームセンターで一株100円前後と大変格安なので、多くの人が購入して自宅の庭などに浮かべて育ててる状態です。
注意点としてはホテイアオイはあくまで屋外水槽で育成する浮草であり、室内に設置した水槽では1ヶ月ほどでドロドロに溶けてなくなってしまいますので、メタハラのような超強力な照明を設置している水槽でない限り、必ず屋外で育成するようにします。
ビオトープのホテイアオイが根腐れで枯れてしまう原因。
夏場になると増えすぎて様々な問題を引篭しているホテイアオイですが、自宅の庭でもバケツに浮かべて置くだけで、バケツの水面を覆い尽くすくらいに分裂して成長していくのが特徴的で、何もしなくても枯れることもなく爆発的に成長していきます。
ホテイアオイを浮かべているバケツの中に、荒木田土とドジョウを入れておけば更に成長が激しくなりますので、興味がある方は是非チャレンジして頂きたいのですが、何でもビオトープに浮かべているホテイアオイが根腐れして困っている相談を受けました。
ビオトープの環境というのは土が敷き詰められて水草や水生植物等が沢山植えられている環境にありますので、ホテイアオイにとっても大変良い環境のはずなんですけど、それでホテイアオイの根腐れが発生する理由について、一体何故枯れるのでしょうか?
ホテイアオイを浮かべているビオトープの水深が浅すぎる?
ホテイアオイが根腐れをしている場合、通常ではない状況になってしまっている訳ですから最初に原因を調べていかないといけないのですが、意外にビオトープであるのが、水深が浅すぎるという問題であり、水深が浅いとホテイアオイはうまく育ちません。
ホテイアオイを育てる場合、水深は最低でも15㎝以上はないと水面から浮かんでいる葉っぱから下の部分が育つ領域が無くなりますし、想像以上に水中に沈んでいる部分が大きいのがホテイアオイなので真っ先に水深を確認して対応を行います。
ビオトープの場合、結構水深を浅くしている人も少なくなくて、ホテイアオイが育成するには適していない浅い水深になっている環境も少なくありませんので、ビオトープをレイアウトする場合は、水深が深い出来れば15㎝位の深さの水場を作ります。
ビオトープのホテイアオイが根腐れする原因は害虫による被害。
水深も浅くなくてホテイアオイが順調に育っている環境で、突然、ホテイアオイが根腐れを始めてしまうような状況になっている場合、アブラムシなどの小さな害虫が寄生をして栄養を吸い始めていないかを確認すると、大抵はこれが原因になっています。
根腐れしている状態に見えているかもしれませんが、それに合わせて葉っぱの部分も段々と色変げ変色をしてきていれば、確実にアブラムシなどの害虫が大量にホテイアオイに付着しているでしょうから、早めにアブラムシを駆除しないと枯れていきます。
アブラムシはホテイアオイの水面に浮かんでいる部分にしか規制しませんが、そこで栄養を吸い取り繁殖を繰り返すことにより、根っこの部分が腐っていくことになり最終的にはホテイアオイが水中にどろどろになって溶けていくので、駆除が正しい選択です。
ビオトープというのは、普通の水槽環境よりもアブラムシなどの害虫が発生しやすい要件を満たしている事が多くて、そこでホテイアオイを浮かべていると真っ先にホテイアオイを狙う害虫もよってくることがありますので、最初に害虫の有無を確認します。