庭やベランダなどでビオトープを立ち上げて睡蓮等のコダワリの水生植物や浮草等を浮かべてレイアウト等をしながらそこでメダカやエビの飼育をすると、殺風景だった庭先やベランダがミニ庭園のような癒やしのスペースになるので、最近は結構人気です。
また、ビオトープでメダカやミナミヌマエビ等の飼育を合せてしていると水量がある大きめのビオトープでしたら、かなり自然に近い環境を用意出来て、メダカやミナミヌマエビにとっても過ごしやすい環境になりますので、観賞用としても最適なのです。
ビオトープの性質上、必ず屋外に設置しないといけなくなる都合上、通常の水槽では発生しないようなトラブルに遭遇することも多くて、その中の一つにスネールと呼ばれている小さな黒い貝が大発生してしまい、駆除に大変な苦労をする事になります。
ビオトープの中で大発生する貝の正体はサカマキガイです。
スネールと呼ばれている貝については、ヒメタニシなどではなくてサカマキガイと呼ばれる小さな貝のことであり、この貝は飼育している記憶が全く無いのに水槽の中で大発生することが多くて、それで多くの人がこのサカマキガイの駆除に頭を悩ませます。
飼育した記憶が全く無いサカマキガイについては、あらゆる方法で侵入してくることになりますが、その中の代表的な侵入方法は水草に卵が付着した状態でビオトープの中に水草を入れてしまって、そのまま天敵がいない状態で大発生をするパターンです。
サカマキガイの卵の付着に関しては大変わかりにくいことや、無農薬の状態で大量生産される価格が安い水草の場合は不着の可能性をゼロにすることは出来ませんので、まあそうなってしまったらビオトープの管理者がスネールの駆除をするしかありません。
ビオトープの中で貝(スネール)が大発生した原因と対処方法。
一度でもビオトープの中でサカマキガイが大発生を始めるとなるべく早めに駆除をしておかないと、とんでもない個体数に増殖する事が多く、最終的には手がつけれなくなりますのですが、そのサイズがとても小さいため中々気がつかない事が多いのです。
サカマキガイが大発生を初めた場合、基本的には手動で駆除をしていくか、割り箸で潰してその場でミナミヌマエビの餌として利用するなど歩法で対策をしていくことになりますので、どちらの方法を選ぶかになりますが、ミナミヌマエビは好んで食べます。
市販のスネールホイホイと呼ばれているサカマキガイを駆除する商品もあるのですが、実際にはこれを使っても殆どサカマキガイを駆除することは難しくて、結局は手動で管理者が駆除をしていくことになりますから、個人的にはお勧めできない商品ですね。
サカマキガイの駆除に淡水フグを利用する事はできるの?
キラースネールと言って、貝を好んで食べる大きな貝も売られているのですけど、細かい場所に侵入できませんし、キラースネールではサカマキガイの完全な駆除をすることは出来ませんので、キラースネールならフグを購入しておいたほうが良いですね。
淡水の小さなフグの場合、小回りがとてもきくことや寒い冬場でなければ水量があるビオトープ環境なら屋外でも飼育できることもあり、サカマキガイを好んでバリバリと食べてくれるんですが、唯一の欠点はミナミヌマエビも襲って食べてしまうことです。
淡水フグはサイズが小さくても歯が強力でサカマキガイ等はバリバリと食べてくれますので、スネールの駆除としてはかなり有効なんですけど、他の魚やエビが飼育出来なくなる事が多いため、サカマキガイの駆除でフグを採用する人は殆どいないようです。
サカマキガイが大発生をした場合でも、少しずつ時間をかけて管理者が駆除をしていけば、大凡一ヶ月後くらいには水槽からいなくなることが殆どなので、余程急いでいない場合は割り箸で潰していきながらミナミヌマエビの餌として利用すると良いですね。