日本の暑い夏場の水温を25度前後まで下げてくれるゼンスイの水槽クーラーZC100があれば、冬場の保温用の水槽用ヒーターと組み合わせれば60㎝水槽の水温を一年中25度に維持することが出来ますので一般的な住宅事情の人にはお勧めの組み合わせです。
水槽クーラーもネットでカタログを見ていると、特に気にならないのですが、実際に購入してみると結構問題が発生することが多くて、その問題というのが水槽クーラーの騒音であり、想像以上に動作音が煩いことから、水槽クーラーを処分する人すらいます。
そんなことをしたら勿体無いと思うかもしれませんが、騒音問題というのは人によっては相当敏感で触れてはいけない領域の問題になることも少なくなく、あまりのうるささに水槽ごと処分してしまう人がいてもおかしくありませんので騒音問題はシビアです。
水槽クーラーのファンはサイズが小さいので騒音が煩くなる。
この水槽クーラーの騒音ですが、ゼンスイのZC100のような熱交換タイプの水槽クーラーには車のラジエーターのような部品が必ずついていて、それに強力なファン(扇風機のようなもの)を使って強制的に風を当ててから水槽の水温を下げる仕組みです。
その為、水槽クーラーが稼働している際には常に、ファンが全開で回転している状態になりますので、この時の騒音は扇風機よりもうるさくて、ファンの性質上サイズが小さいほど回転数をあげないといけなくなることから、より騒音がうるさくなるのです。
CPUのファンでも同様なんですけど、サイズが小さいファンほど高回転で常に回さないと風をヒートシンクに遅れませんから、インテルの純正のCPUファンは相当煩くて不評であり、多くの人が社外品の大型ファンがついている虎徹を購入してます。
寝室に水槽クーラーを設置したら騒音がひどくて眠れない?
水槽を設置してる場所が玄関などでしたら、水槽クーラーの騒音が発生しても全く問題ないことが多く、動いていることすら気にしない人が大半なのでしょうけど、寝室に水槽クーラーを設置している場合はそうではなくて、騒音で寝付けなくなる人もいます。
ただ、寝室で寝る際に常にエアコンを稼働している人であれば、室温は25度前後になっていることが多くその場合は水槽クーラー自体が稼働しませんので騒音問題以前にファンが回転しないわけですから、水槽クーラーの騒音で眠れなくなる事はありません。
しかし、エアコンをなるべく使わずに自然の風を室内に取り入れて寝ている人や、扇風機で暑さ対策をしている人の場合、水槽クーラーは常に稼働しているか20分おきくらいにフル回転で稼働しているので、騒音が定期的に発生してくる状況になります。
意外にも寝室に水槽クーラーを設置してもエアコンを使っていれば騒音は発生しませんし、人が寝室にいないときのみに水槽クーラーが稼働して水温を維持してくれるので、特に問題は発生しないのですが、エアコンを使わない人であればお勧めは出来ません。
水槽クーラーの騒音を防ぐにはエアコンを稼働させるしかありません。
稼働すると騒音が発生する水槽クーラーをエーハイム2213のように水槽台の中に格納するとか防音対策で何かで覆うような事をしてはいけませんので、常に水槽クーラーは水槽台の横辺りに設置した状態で利用することになります。
水槽クーラーを設置している水槽の写真をみて、こんな邪魔な飼育器具を水槽台の中に格納しないのか?と疑問に思ったことのある人も多いかとおおいますが、水槽クーラーは大量の排熱が発生しますので、その熱が篭るような状態で利用できないのです。
また、水槽クーラーはなるべく冷たい空気をファンで吸い込んだほうがより効率よく水温を下げることが出来ますので、水槽台の中で水槽クーラーを稼働させると、フル回転で常時稼働することになり電気代も高くなって寿命も短くなってしまいます。
水槽クーラーの騒音を防ぐには気温と水温を下げるしかありませんから、エアコンを使って対策をするしかないのですが、室内にいる際にはエアコンを常に使う人なら騒音は全く問題なく、室内にいない時は水槽クーラーが稼働しますので購入前に参考にして下さい。