メダカやミナミヌマエビだけでなく、他の生き物を襲わず水槽の余ったエサをきれいに食べてくれるピンクラムズホーンはレッドビーシュリンプの水槽でよく見られる位、レッドビーシュリンプと大変相性が良い人気の貝になっているのはご存じのとおりです。
ピンクラムズホーンはラムズホーンの体の色がピンクで殻が透明な特殊個体を固定化したものなのですが、既にラムズホーンよりもピンクラムズホーンの方が有名になってしまっていて、今ではラムズホーン=ピンクラムズホーンになってしまっています。
このピンクラムズホーンは見た目が綺麗で、健康に育てると殻も半透明の白色の綺麗な個体になりますので、レッドビーシュリンプとの組み合わせも見た目が最適で、育てやすくて飼育も容易な為、多くの人が好んでタンクメイトとして採用しています。
ピンクラムズホーンの繁殖と成長を停止させる方法。
見た目が綺麗で人気のピンクラムズホーンなのですが、実はあまりに大量に増えすぎてしまうことや、水槽のガラス面に大量に卵を産み付けることから、水槽内で繁殖しすぎてしまうという欠点があり、それに頭を抱えてしまう人も少なくありません。
ただし、数百匹、1000匹単位でピンクラムズホーンの稚貝が誕生したとしても、その殆どは成長することなく死んでしまいますので、水槽内がパニックになることはないのですが、やはり見た目の問題もありますので、出来れば繁殖と成長は抑えたい所です。
そこで、ピンクラムズホーンの成長を止めて繁殖をさせない方法はないかと思い、今回試してみることにしたのですが、その方法はとても簡単で、コトブキフラットLEDが2台同時に照明が突然暗くなる症状になっていて、その環境で飼育するだけになります。
早い話が照明の暗い環境で飼育をすれば、ピンクラムズホーンの餌も限界まで無くなり、成長することもなく、繁殖することもないのではないかと思い、単純に暗い照明でそのまま飼育をしただけなんですけど、メダカもそのまま同居させています。
ピンクラムズホーンの成長は止まり繁殖もしなくなりましたが・・・。
3ヶ月間ほど、突然暗くなってしまったコトブキフラットLEDを照明に使って、メダカとピンクラムズホーンの飼育をしてみたんですが、意外にもその環境ではピンクラムズホーンが殆ど成長することなく、1㎝にも満たない大きさで成長が止まっていました。
また、卵も全く産卵していない状態で、光が殆どない環境ではピンクラムズホーンは成長が止まり、産卵活動もしなくなることが分かったんですけど、どの個体も殻が白くくすんで凸凹になっていたので、相当な栄養失調状態になっていた可能性があります。
餌があればあるだけ食べて成長をするピンクラムズホーンでも、かすかな照明しかなくて水槽内に僅かなコケしか発生しない状況では、エサを食べようがなくて、それでも餓死せずに何とか生き残った強い個体は栄養失調になりながら生きていた感じですね。
ピンクラムズホーンは抑制できてもお勧めできない飼育方法。
この方法で飼育をすれば、ピンクラムズホーンが水槽のガラス面に大量の卵を産み付ける事は無いですし成長も止まってしまい1㎝以上の大きさにもならないですし、全滅もしないのですがやはりちょっと見た目がよくありませんので、お勧めは出来ません。
同居させているメダカについては何ら問題なく飼育できていますし、メダカの餌も適度に与えていたので、そのあまりをピンクラムズホーンが食べていたのかもしれませんが、マツモとウィローモスは枯れずに何とか現状維持で育っていたようでした。
余りお勧めできない飼育方法ですが、ピンクラムズホーンが大量に卵をガラス面に産み付けて困っている人がいれば、照明の明るさを落とすことを検討しても良いでしょうけど、暗いLED照明って、壊れているLEDでないと行けないのでそれも難しい・・・。