ピンクラムズホーンが移動できない場所に行く方法

ピンクラムズホーンは元々、ラムズホーンと呼ばれている外国原産の貝が突然変異して、ピンク色のボディー、透明な貝殻になった個体を固定化したもので、それを商品化してピンクラムズホーンとして流通しているので、ラムズホーンと全く同じ貝です。

このピンクラムズホーンなんですけど、水槽の中で飼育していると、水槽のガラス面に面していない、浮草の根っこ付近等、普通に考えて移動できない場所で見ることも多く、どうやって移動したのか?、これについての謎を悩んでいる人も多いようですね。

実は答えはとても簡単で、ピンクラムズホーンは確かにガラス面や水草などにくっついて、カタツムリのように移動をしていきますので、カタツムリの感覚で考えれば、天空の城ラピュタのように水面に浮かんでいる浮草まで移動することは出来ない感じです。

 

 

ピンクラムズホーンが移動できない場所に行く方法。

 

例えば、カタツムリであれば、紫陽花の葉っぱを移動していて、その上に浮かべているヘリウム入のバルーンに移動する事はできない訳で、その感覚でピンクラムズホーンを見ていると、どうやって水槽に浮かんでいる浮草に移動するのか分からなくなります。

ただし、ピンクラムズホーンは水槽の中で飼育しているので、カタツムリとは違い、常に水がありますから、水中の中であれば、貝殻の中に空気を入れて水面まで浮かぶことが出来ますので、後は水の流れに合わせて新しい場所に移動する事が出来るのです。

アクアリウムを始めた初心者の人は知らない人も多いんですけど、ピンクラムズホーンの移動方法は壁や水草、ソイルの上をカタツムリのように移動する方法と、貝殻の中に空気を入れて、水面まで浮かび、水の流れに合わせて移動をする方法があります。

 

 

ピンクラムズホーンは水の流れに任せて移動するだけ。

 

ピンクラムズホーンが貝殻に空気を入れて水面まで浮かび、そこから移動をする方法は凄いと思うんですが、オウムガイなどのように水中を泳ぐことまでは出来ませんので、水面に浮かんだ状態で、常に水の流れに合わせて運任せで移動をするしかありません。

これまで、ピンクラムズホーンが水面に浮かんだ際に、どのように移動をするのかを見ていたんですが、ピンクラムズホーンの行動を見ていると、事前に行きたい場所があり、そこに行くためにはどのルートで浮かべばよいのか?までは考えてなさそうです。

もし、ピンクラムズホーンが宇宙探査機のように最終ルートをまでを全て計算して、最適な場所まで移動して、そこから水面まで浮かび、予定の場所まで移動をしていることを証明できた場合、生物の進化論等にも影響を与えそうなくらい凄いことですよね。

 

 

ピンクラムズホーンが爆発的に増える理由もわかる。

 

ピンクラムズホーンは温かい海外原産の貝になるので、日本の環境では適応できないと言われていますけど、普通に屋外の水槽で飼育や繁殖が出来ていますので、現時点では問題にはなっていませんが、日本国内でも相当数が帰化している可能性があります。

まあ、ピンクラムズホーン自体、ジャンボタニシのように、田んぼの稲を食い荒らすこともなく、大きさもタニシよりも小さいので、そこまで目立つ問題は出ていませんが、大量に卵を生み、頻繁に水面まで浮かんで流れに合わせて移動をする能力は驚異です。

これが、自然の河川の場合、川の流れに合わせて好きなだけ移動ができる訳ですから、生息範囲が爆発的に増えることになるのですが、見た目が派手なので天敵に襲われて餌になるのでしょうけど将来的に問題になるかもしれないので、どうなることやらです。

増えすぎて困るからといって、ピンクラムズホーンを河川に捨てるのだけは止めた方が良いですし、増えて困る場合は割り箸で潰せばミナミヌマエビの餌になりますし、フグは好んでピンクラムズホーンを襲って食べるので、フグの餌としての利用がお勧め。