ミナミヌマエビがホテイアオイの上を歩いている理由

屋外に設置している水槽でミナミヌマエビの飼育をしている場合、室内で飼育している際はあまり見られないちょっと面白い現象を見ることが出来るのですが、それがミナミヌマエビがホテイアオイの葉っぱを必死になってよじ登っているシーンになります。

普段、水槽の底で活動しているミナミヌマエビが一斉に水面に上がってきて、ホテイアオイの葉っぱを必死になって登っている現場を見ていると、心が落ち着くような独特の雰囲気になるのですが、何故ミナミヌマエビがそのような行動を取るのでしょうか?

ミナミヌマエビが一斉に泳ぎだすのを見ていてもコミカルで可愛いですけど、水中の中で泳ぎ回るだけではなくて、水面にまで出てきて必死になってホテイアオイの葉っぱの上を歩いていると水陸両用の生き物みたいで、普段のミナミヌマエビとは違いますね。

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ミナミヌマエビがホテイアオイによじ登るのはエサを食べるため。

 

基本、ミナミヌマエビが何かの行動をする際には、餌を求めているか、危険を回避している、産卵をしようとしている、活動範囲を広げようとしている、大抵はこれらのうちのどれかをしている事が殆どなので、普段と違うならこの中から判断をします。

ミナミヌマエビがホテイアオイの葉っぱによじ登って葉っぱの上を歩いている理由については、通常はメダカの餌などの浮遊性のある細かいエサを水槽に入れた場合であり、一斉にメダカが餌を食べはじめてそれに連動してミナミヌマエビも反応していきます。

それで、メダカに合わせてミナミヌマエビも一斉に水槽を泳ぎはじめて、ホテイアオイの葉っぱ付近に沢山漂っているメダカの餌を追いかけ回していると、ついついホテイアオイの葉っぱによじ登ってしまい、我先にエサを食べようとしているのです。

ミナミヌマエビには譲り合いの精神と言ったものが全くありませんので、何でも我先に他のメダカやミナミヌマエビよりも、とにかく自分が餌を食べないといけないと思っている生き物なので、餌を求めていつの間にやらホテイアオイの上に登っています。

 

 

エアレーションをしている環境ならよりミナミヌマエビが登る?

 

室内の水槽ではホテイアオイを長期で育てることは大変難しいので、使い捨て覚悟で1ヶ月単位でホテイアオイを入れ替えるのであれば水面にホテイアオイを浮かべることが可能になりますから、それでミナミヌマエビがよじ登る姿を見ることが出来ます。

また、マツモなどを入れておくと、勝手に水面付近に浮かんでいますので、そのマツモの上によじ登っていくミナミヌマエビを確認できますので、ホテイアオイによじ登るほどのインパクトはありませんが、ホテイアオイの上を歩いているのも可愛いですね。

基本的に、エアレーションを稼働させている状態であるほど、このミナミヌマエビがホテイアオイ等の水草の上を登って歩いている姿を見やすくなりますので、興味があればエアレーションを積極的に稼働させておくと、面白い光景を見ることが出来ます。

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ミナミヌマエビは水に濡れていない場所では歩くことが出来ない。

 

ミナミヌマエビの特徴としては、自分の体重を水中以外で支えることが出来ないほど足の力が弱いため、ホテイアオイの上を歩く際にも水で体全体を覆っているような状態でないと移動ができませんので、エアレーションの飛び散る飛沫も結構重要なのです。

エサのためなら水面にでも飛び出してまで、我先にとエサを食べようとするミナミヌマエビは、一見自分勝手に思えるかもしれませんが、自然界ではそうでなければ生き残れない厳しい環境がありますので、力強いミナミヌマエビの動作を見てみましょう。

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